kobeniの日記

仕事・育児・目に見えない大切なものなどについて考えています。

そして今日もオバチャンは赤ちゃんに笑いかける


0歳児を連れていると、たくさんの人がうちの子をあやしてくれる。若いカップルが息子に向かって変顔をしつつ「ばかぁ」とか「お前ゼッタイ母親なんてムリだよ」とかイチャついてくれたり、ちいさな女の子は「赤ちゃんだ」とおでこをなでてくれる。少年が向こうから走ってきて「かわいいね!!」と叫びまた走り去っていくこともある。中でも、最も「あやし率」が高いのはオバチャンだ。レジのオバチャンから、電車で向かいの席に座ったオバチャンまで、「かわいいわねー」と話しかけられる率はほぼ100%と言ってもいい(2009年度わたし調べ)。このあいだキヨスクでケータイの電池を買ったら、もうホームの方を向いているのに、レジのオバチャンに後ろから「よく寝てるわねーー!!」と言われ、あわてて「そ、そうですねーー!」振り返ったこともある。


個人的には、この「オバチャンのあやし」はすごく、助かる。赤ちゃんの機嫌は予測不可能で、いつでもどこでも愚図りだす。そういう時はママにも、持っているおもちゃにも飽きてしまっている場合が多い。そんな時に見知らぬ人が「ばあ!」とやってくれるだけで、意外に泣き止んでしまうのが、赤ちゃんというものだからだ。


ただ、これには例外もあるらしい。先日ママ友に聞いたのだけど、彼女の娘さんはとっても人見知り。しかも、赤ちゃんには、5ヶ月くらいから「人見知りの時期」というのがある。その頃の娘さんは、とにかく「知らない人が怖い」。なので、ママ以外の人に笑いかけられると、真顔で固まる。相手は(面白くなかったかな?)と手を叩いてくれたり、いないいないばあ!をしてくれたり。すると怖がって泣き出し、どんどん事態は悪くなる。だから、人見知りが特にひどかった時期は、電車内でも、あえてベビーカーを外の方に向けていたらしい。


うちの子は、人見知りがはじまった今も、知らない人にニコニコと笑うタイプ。こういうのは単なる個人差だ。だからもし、赤ちゃんをあやしていて泣き出したら、「人見知りさんなんだな」と、あまりビックリしないで、そっとしておいてあげたらいい。


それにしても、あのオバチャンたちの「100%あやす・話しかける」はいったい、どういう心理からやってくるのだろう。「かわいいわね、何ヶ月?」「うちの孫もね…」「ぜんぜん泣かないのね、おりこうさんね」…とにかく、言わずにはおれん、という感じ。(ちなみにオジサンの場合は「そのベビーカーは、日本でも買えるのか?(日本製です)」「でかい車輪だな、それ車輪だけ買えるのか?」と、なぜかマシンに興味を持たれます)

ただでさえ子連れに冷たい国なので、オバチャンが話しかけてこなくなったら、とっても寂しいだろうなぁ。なのに「あれはいったい、どんな心理?」なんて考えてしまう私は、意地悪さんなのでしょうか。私もオバチャンになったら(もうオバチャンか…?)、やっぱりやるのかしら、「ばあー」なんつって。