kobeniの日記

仕事・育児・目に見えない大切なものなどについて考えています。

続・最近の若いパパは、子育ての何に悩んでいるのか聞いてみた。(kobeniのダンナ編)

こんにちはkobeniです。まだまだ寒いですね。最近は、家で靴下を2枚以上重ねて履いていて、それを家のあちこちで脱ぎっぱなしにしておくので、ダンナに「また脱皮してる!」と怒られている(でも全然懲りない)私です。
前回の記事に、ちょっとだけ登場したうちのダンナですが、「ガンダムと福満しげゆき好きの伏し目がちな父親」という箇所だけがTumblrで流れるなど、思いがけぬ反響がありました。そこで私は考えました。最近ちょっと忙しくて、ブログの記事を全然書けてない…でも更新をしないと皆に忘れられてしまう…ラクしてもっと愛されたい…そんな時に「ダンナに記事を書かせたらどうか」という画期的なアイデアが降りてきたのです、天から。というわけで今回は、kobeniのダンナが「オトコの子育て」についてなんか言いたいそうなので、まあ聞いてやってください。どちらかと言うと、これからパパになる予定、っていう人にオススメです。





みなさんはじめまして。kobeniさんのダンナです。いつもkobeniさんの記事を読んでくれてありがとうございます。でも、ぼくが謝辞を申し上げるのもおかしいですね。夫婦といっても独立した人格を持つ人と人なのですから。と、さっそく非コミュなスパイスを利かせた挨拶文で、みなさん、かるくイラっとされていることでしょう。ええ、そうでしょう・・・ちなみにガンダムに関してはファーストとZしか認めない主義です(逆シャも認めています)。

さて本題です。kobeniさんからは「あなたも新米パパの末席にいるんだから、その立場から実感のある育児話をきかせてね」と依頼をされました。依頼というか、ローキックを左脛に連打されつづけながら(おおっ!それはファミコンスパルタンXですかねぇ、と軽口で返事しようと思ったら、とてもできないくらいのつよい気持ち、つよい蹴り!)だったのですが。ぜんぜん本題に入れなくてすみません。





■男の育児は、眠気との戦いでもある。


こどもが誕生してから、ぼくが感じた大きな変化は、「とにかく眠い」ということでした。それまで、どの男性からもそんな話を聞いたことがなかったので驚きました。もちろんママさんのほうが夜中授乳をするわけなので、圧倒的に肉体がしんどいのは承知しています。でも・・・というか、だからこそ、かもですが、パパさんの肉体的な辛さは言及されることが少ないと思っています。

「女性は出産後にそなえて妊娠時から徐々に短睡眠になっていく」と、なんかの育児書でみかけた気がします(ニセ科学的ニュアンスをふくむ考察なので、話半分おちゃらけモードで読み流してもらいたいのですが)。トイレが近くなって目が覚めるとかそういう理屈だったかな・・・あくまで話半分に。「あほかよ。ママだって、毎日ねむいよ、ゴラァ!」とママさんたちに怒られそうだし・・・なにが言いたいかというと、女性には出産にあたり肉体的な変化(つらいことのほうが多いでしょうけれど)があるが、男性はなんにも変らないまま、出産後いきなり、眠れない日々がはじまるということなのです。

福満しげゆき氏の「僕の小規模な生活」3巻にて、妻の陣痛中に腰をさすっている作者が途中つかれて寝てしまうという場面があります。たぶん女性の方々は、信じられない、と思われるのでしょう。しかし実際ぼくもkobeniさんの陣痛で腰をさすっていた最中に寝てしまいました。陣痛の時間が長かったからです。意識としては、とても切迫した状況で緊張しているのですが、そこに現れる圧倒的な睡魔には勝てなかったのです。陣痛の付き添いというのは、夫にとって「遅れてやってくる最初のハードル」なのだと思いました。





■男の育児は、親切な仲間との戦いでもある。


「いよいよ君もパパか。ミルク代をしっかり稼がないとね!」という慣用句は知ってはいました。がしかし、リアルで仕事関係の方々からそんなに言われることはないと思っていたんです。いやぁ、ところがぎっちょん。みんな言うんですよね「パパになったんだから、しっかり働こうぜ!」と。いやいやいやいやいや。むしろぼくの意志としては、早く帰宅させてもらいたんですが。息子をお風呂に入れたいんですよ。まぁ、ラッキーなことに、ぼくはメンバーに理解のある女性や若い男の子がいたので、夜遅めの業務は替ってもらえたりすることもできたので、職場にも感謝はしています。しかし、やはり意識的な外圧「男とはこうあるべき」が、急に強まったのはちょっとクラクラしました。やっかいなことに発言主たちは、ぼくに良かれと思って本気でアドバイスしてくれているんです。この意識の差は、いまでも埋められることはないなーと思っています。悩みってほどではないのですけど、落ち着きませんよね。





■男の育児は、妻からの罵詈雑言との戦いでもある。


ちょっと釣りっぽい見出しにしてしまいましたが。やはりどうしても、育児という先の見通しにくいタスクの連続なので、毎日なんらかしらの問題が起こります。kobeniさんには、育児休業をとってもらい、いまも時短勤務をしてもらっているので、育児のほとんどの問題は彼女にかかっていきます。で、彼女が抱えたストレスはどうやって解消するのか、といえば、当然ぼくが頑張って傾聴せねばなりません。夫ですからそばにいてナンボです(そういう意味では早く帰宅しなければならないと思っています)。しかし、この傾聴姿勢がある局面においては、仕事での謝罪のタスクよりもヘビーなことになったりします。詳細は省きますが、パパとしての人間性がこのタイミングで決まるんだろうなぁって思いました。(いちおう念のため書いておきますが、kobeniさんだって人間なので、怒鳴るときもありますが、ふだんはとてもおだやかでやさしい人です。)





■男の育児は、女性から周回遅れなのである。


出産が男性にできないという、スタート地点の遅れのせいか、育児ではやはり妻側にアドバンテージを取られてしまいます。出産翌日の赤子の抱き方からして、ぼくは全然できませんでした。行動が遅ければ意識も遅くなる。遅いのだけれども、「イクメン(育児男子)」と造語があらわれはじめたことが示すように、こどもとママのそばにはいる。そばに並んでいるんだけれども、それはまるで周回遅れのような姿なのだなぁと思っています。



・・・というように、1年ほどの育児しかしていない僕の立場から記述をしてみたわけですが、このような話は誰のために役にたつのだろうか、とも考えてみたのですが、やっぱり2年前の自分(妻の妊娠前のぼく)に言ってあげたい気持ちなのです。あくまで自分に言ってあげたい。非コミュでパパ友なんていないので。自分のことをほめてあげたい!あげられなくとも、あがた森魚はたまに聴きます!


では、さようなら。