kobeniの日記

仕事・育児・目に見えない大切なものなどについて考えています。

ママ友をつくるのが苦手な人よ、お前もか

こんばんはkobeniです。きょうは「ですます調」ではなく「である調」気分なので唐突にタメ口で始めるけど、おまえら起きてる?今回のテーマは「ママ友」だよ、マ・マ・と・も。ママじゃない人からすると「公園デビュー」と同じくらい恐ろしい響きのする言葉だろうが、今回は人一倍友達の少ない私が身を削って現場からレポートするのである。



■ なぜ、ママ友をつくるのは容易でないのか



友達というのはふつう、「友達を作らなくては」というような強迫観念に駆られてつくることはあまりなく、「気がつくとできている」というようなものだと思う。けれどママ友に関しては、「ママになったのだから、ママ友を作らなくてはならない」というような、不可解なmust臭が漂っている。それはおそらく「(自分のためだけでなく)子供のために、ママ友は居た方がいいのではなかろうか」という、「母親としての義務感・責任感」に起因するものではないか。
しかし、「作らねばならない」と気負ったところで、ママ友をつくるのはそう簡単ではない。それは、以下のような理由からだ。


●「ママ」という属性が同じであるだけで、趣味・嗜好は異なることが多い


皆さんの「親友」を思い浮かべてみてほしい。その人と自分が「親友」たる由縁はなんだろうか?好きなもの・ことが同じ、性格が似ている、なんとなく波長やテンションが似ている…など、何かしらの共通点があるのではないか。それがいわゆる「気が合う」というやつだ。
「同じ『ママ』だからといって、必ずしも仲良くなれるわけではない」というのは、冷静に考えれば当たり前のことだ。だって、同じ「女子中学生」とか「男子高校生」というだけで、クラス全員と仲良くなれたか?んなわけはない。「ママ同士、子供の話に花が咲くでしょ」というのは「おじいちゃん同士、老化についての話に花が咲くでしょ」というくらい乱暴なことなのだと思う。


●毎日、顔を合わせるわけではない


これ、地味だが意外と大事なことだ。まず、学校や部活や会社には基本的に毎日行く。会社で「友達」はなかなかできないけど、割と気の合う先輩・後輩や同僚が一人くらいはできたりしませんか?毎日顔を合わせて、時にランチをしたり飲みに行ったりしていると、ポロッと本音を言える機会も生まれ、距離が近づくというものだ。けれど、ママはどうだろう。特に育児休暇中などは、毎日同じママと遊ぶ、という風にはなかなか行かない。子育て支援センターなどに行くとしても、週に数回。私は、そういう支援センターみたいなヤツに、ちょっと遊びに行かないでいたら、なんとなく輪から外れてしまった経験がある。子供が保育園に入ってからも、ママたちの送りやお迎えの時間は各自バラバラなので、毎日ゆっくり話をすることは難しい。*1そうすると、どうしても気持ちの距離が近づきにくい。学校の休み時間のようには、いかないのだ。



■ストレスになるなら、ムリして作らなくてもいいんじゃない



それがどんなに子供のためであっても、大して仲良くない人と無理してつきあい続けることは、この年になろうが難しい。だいたい、友達を作るとか、「つきあい」みたいなものが苦手なタイプもいるのだ。私はそういうの、あんまり得意じゃない。ママ同士、食べ物とかいろいろ持ち寄ったりするのも、料理がヘタだから辛いし、お世辞もすごくヘタだし、すぐボーっとしちゃって全然気が効かないし。保育園からの帰り道、ああこんなに人づきあいがヘタでママ友が作れないなんて、私は人として母親として失格なんだ!そうに違いない!と、ベビーカーを押しながら月を見上げ母上様にお便りしたくなる夜もある(♪くじけませんよ〜おんなのこです〜)。


そんな人間失格の私だから、未だに「アタシたちママ友☆」と呼び合えるような親しい人が、近所にいない(遠くにはいるような気がする)。でも、今のところそんなに困ってない。予防注射とか保育園まわりの情報は、病院や園の先生に聞けばよいし、時々、ばったり会うママたちと、そのくらいの情報交換はする(だいたい、情報交換が目的でママ友がほしいと思っているなら、それもなんだか失礼な話だけど)。子供が大きくなったら、どうなるのだろう?とはいえ、仮に子供同士仲良くなったとしても、親が必ず仲良くなれるかというと、これまた別問題ではないか。「親同士も気が合い、さらに子供同士も仲がよく、そして近所に住んでいる」となると、それはもう東京でカルガモの親子に遭遇するくらい確率が低いのではないか?という気さえしてくる(こないだ遭遇した)。



ママ友。居ないよりは居た方がいい、そう思う。特に、初めての育児で子供が赤ちゃんの頃は、疲れと不安でストレスがたまりやすい。自分と同じ境遇の人と、話をするだけでずいぶんスッキリする。それに、子育てのみで誰とも話さない毎日は、精神衛生上あまりよろしくない。ただし、ママ友を作ろうとすることで、余計にストレスが増えてしまうなら、それは本末転倒ではないか。彼氏なんかも、がっついてる時に限って、できなかったりする。だから、あまり深刻にならず「そのうちできるよ」くらいの気分で過ごしていれば、良いのではないかと思う。



■どうしても「気の合うママ友」がほしいあなたへ



それでも「やっぱり、気の合うママ友がほしい!」というあなたには、ツイッターを始めることをオススメします。ここでのポイントは、好きな音楽や本や映画の話、子育てについての考え方など、なるべく自分を演出しないで、本音でつぶやくこと。人見知りする方なら「人見知りする方なんだ」って言えばいいし、毒舌ならば色んなものをバッサリ切っていくのもいい。相手の表情は見えないから、無理して空気読まなくていいし、ツイッターは基本的には「イヤならフォローを外してね」という暗黙のルールがあるので、あなたが素の自分を出した上でフォロー・会話のある人は、「そういうあなたが好きな人」ってことになるから。


それに、140文字程度なら、PCやケータイから育児の合間に日々、簡単につぶやける。毎日なにかしらつぶやいていると、お互い「毎日会っている」のと似た感じが出てくると思う。あー、うちの子も彼女ん家の子も、昼寝の時間が同じだなあとか。またダンナさんとケンカしたのね、とか。メールや電話だと「毎日誘ったら鬱陶しいと思われるかしら?」なんて心配するかもしれないが、ツイッターで毎日話すくらいは、まあよくあることだ。会話が弾む相手が、そのうち見つかるだろう。気が向いたら、会ってみてもよいと思う。「あの時、ああやってつぶやいてたよね」というような前提理解があるので、意外と話のネタが尽きない。会うのも憚られるくらい人見知りな人は、別に文字だけのつき合いでもいいんじゃないか。顔を知ってるから相手の心をよく知ってる、つーわけでもないと思うし。*2


ちょっと余談だけど、私がツイッターを始めてから気がついたのは、「リアルでは、そこそこ親しいくらいの人に、人はあまり本音を言わない」ということだ(当たり前か)。例えば私の場合、面と向かって「子供は3歳まで親が育てるべきよね」とか言われたとしても、その場の空気によっては意外と「ですよねー」とか言ってしまうのではないかと思う。*3そんでグッタリした気分で帰宅して、ツイッターで「私はそういうのは反対なのだ!」とかつぶやいたりして…ねぇ。



「本音が言いやすいから、ネットの方が出会いのきっかけに適している」とまではさすがに言わないけれど、子育てに専念していると外とのつながりを失いやすいため、人間関係を築くきっかけも得にくくなる。そういう時に「ママ」という共通点を持ちつつ、それ以外にも「合う」部分がある人を見つけられるツールとしては、なかなかいいんじゃないかしら。とは思います。*4
私も、育休中にはじめたブログとツイッターにずいぶん救われた。子育ての不安や悩みをつぶやいて、叱咤激励されたこともある。それらを経由して、ママやパパやママじゃない人と色々知り合って、今も仲良くしてもらっている。あんまり自分を演出せずに、本音ダダ漏れでつぶやいてきてよかったなと思う。(そんなことつぶやいた覚えはないのだが、割とS気質なところまで既にバレている)


ちなみにツイッターで「ママ友をつくるのが苦手です」と何度かつぶやいたことがあるけれど、その度に「私もです」という人が多くて驚く。そうすると「ママ友をつくるのが苦手なママ」同士がママ友になるという、非常にシュールな展開が待っているのでぜひ、やってみてください。



■気の合う人は そんないないんだよ



最後に。ひとりの人が大切にできる人の数なんて、たかが知れていると思うんですよ。だからやっぱり、友達は数じゃないと思う。これだけは、小さい頃からずっと変わらないです。




恋多き 年頃なんだよ 難しい 年頃なんだよ
だけど気の合う人は そんないないんだよ
世の中は 厳しいもんだよ
だから


誰かをさがそう 誰かをさがそう



フィッシュマンズ 「誰かを捜そう」


King master george

King master george


SWEET DREAMS for fishmans

SWEET DREAMS for fishmans


↑こん中のSTUKAのカバーがよい感じです。

*1:幼稚園だとママ同士、毎日会えるのだろうか

*2:ツイッター初心者が、うまく軌道に乗るための工夫はある程度必要なので、それは本とか読んでみてくださいね

*3:いや、面と向かって3歳児神話を力説された経験はないが

*4:ツイッターに関して言うと、ここまで「赤の他人」同士を自然な形でつないだメディアは、私は知らない。mixiでオフ行ったことないし