9月の連休に、群馬県へ旅行に行きました。
旅って本当は割と好きで、独身の頃は、旅先で聴くためのCDを買って、ゆっくり読むための本を選んで、コスプレのように行き先をイメージした服を選んで…。と、むしろ出かける前がクライマックス…?というような旅を何度かしていました。けれど子どもが産まれてからは、リゾート地で昼間からボーとしていたら海に溺れて子どもが死ぬかもしれないし、などと考えるとあまり行く気になれず、しかも我が家の長男は車に酔いやすいため、箱根レベルでも到着まで何度リバースするか、みたいなところもあり本当に旅から遠ざかっていました。
しかし今年のお盆は、子どもたちが次々に熱を出し旅どころか近場にすら出かけられませんでした。私はスプラトゥーンしかやることがなく、昼夜問わずやり続けたあげく空耳でボムが爆ぜる音やエリアを確保する音が聴こえるようになり、このままではガチでガチマッチ廃人になってしまう…いくらWiiのコンセプトが「家族みんなでリビングで楽しむゲーム」だとしても、子どもが「パパ、サブアカってなに?」って言い出すレベルに両親が廃人寸前という有様…これが岩田さんが、任天堂の岩田さんが望んだ未来……なわけない!子どもたちに、いや岩田さんに申し訳ない!!というわけで旅に出ることにしました。前々から行きたかった卯三郎こけしの郷へ。前置き長い。
「卯三郎こけし」との出会いは今から3年ほど前、渋谷ヒカリエで上の写真の「ミッフィーこけし」を見つけたのが最初でした。「一つひとつ顔が違うんですよー、ぜんぶ手作りなので。気に入った子を選んでくださいね」と店員さんに言われたのをよく覚えています。私は別にこけしガールでもこけし鬼女でもないんですが、このミッフィーこけしは「やばい、かわいい…」と思って即買いしてしまいました。あんまりかわいいので製造元の「卯三郎こけし」について調べると、工房が群馬県にあり、いろんなコラボこけしを作っているのだなということがわかりました。サイト(こけしサイトの割にUIなどがキチンとしている)の情報によると、こけしづくり体験もできるみたい。そういうのがあると子どもも喜ぶかな?というか自分がやってみたい。ということで、「卯三郎こけし訪問」を中心に据えた群馬の旅に出ることにしたのです。
ちなみに「卯三郎」は、初代のお名前から来ているようです。
この方が、岡本卯三郎さん。群馬県渋川市で独特なこけしづくりを始めた方。
(お写真はサイトより)
卯三郎こけしの工房は群馬県の伊香保ちかくにあります。有名な石段街のあたりからだと、車で30分かからないぐらいです。
集団で観光に来たらこけしガールの前で写真を撮れるようになっている。
工房の入り口には、こけしボーリングなど、手作りのおもちゃがあって、子ども達はしばらくのあいだ夢中になって遊んでました。
卯三郎こけしには、
・工房(実際にこけしづくりが行われている一角)
・展示室(資料としてたくさんのこけしがおさめられている。撮影できないので写真は載せられませんが、とても興味深いしこけしの歴史がよくわかります。充実の内容)
・おみやげ屋さん(たくさんのこけしグッズや木のおもちゃを買うことができる。ここも撮影できませんが、あとでサイトから少し紹介します)
から成っていて、まず工房見学に行きました。
工房の中は自由に見学できるようになっています。あっ ミッフィーの顔があるぞ!
作り手によって席が決まっているようなのですが、ここは「三代目 岡本義弘さん」の席のよう。お母様の作品も展示室にありました。代々、ご家族でこけしづくりをされているのですね。ディズニーのこけしもありますね。
このおじちゃんは、こけしさんに顔を描いているところのよう。こけしさんはやはり目など表情が命です。絶妙なバランスでデザインされている気がします。
もしかして、この方?
石曽根信行 | 伊香保の見所・卯三郎こけし(工房見学・絵付体験教室) Usaburo kokeshi
さて次は、おみやげ屋さんの中で「こけしづくり体験」です。
こけしづくりは、「キーホルダー型」とか「ペン立て型」とか、既にできている型の木に色をつけることができます。
私は、せっかくなので、丸頭の大きめこけし型でつくってみることにしました。
↑サイトより。なぜあえてヤンキーをこけしに…
まず、こけしに下絵を描きます。
そして木を塗るための専用の絵の具を用意してもらって、色をつけます。ときどきドライヤーで乾かします。
卯三郎こけしは現代風こけしもたくさんつくっているので、私も現代っ子っぽいこけしをつくってみようと思いました。ポケットにはアイフォーンが入っています。
こけしって基本的には笑顔なのですが、私はちょっと無愛想なこけしにしてみようかなと思いました。
色を塗ること、1時間ほど…木に「ムラ」なく色をつけるのは思いのほか難しく、何度も上から塗り直すなど、苦戦しました。となりで、お仕事で本物のこけしに着色している方々がいて、とても綺麗だったので「職人技すごい…」と思いながら塗っておりました。
これが出来上がったこけしです。もっと丁寧につくりたかったけど、子どもたちが「まだー」となって、さすがに時間切れでした。工房の前のベンチに座らせてみました。
前髪が、偶然にもいい感じで描けたのですが、木の特徴を活かすと綺麗に色が乗るのかもしれません。
なんとなく物思いにふけっている様に見えなくもない…
ちなみに「ご希望の方は、ほお紅をお入れします」というサービスがあったのです。ほっぺたに、専用のほお紅で色を入れていただきました。
顔も、色が混ざっちゃってちょっと病弱な子のようになってしまいましたので、チークは助かりました。ホントむずかしいのです。
さて、おまちかねのおみやげ屋さんです。撮影はできないので、一部の商品を、サイトからご紹介します。
(卯三郎こけしは、サイトやセレクトショップでも買えるのですが、工房にしかないこけしもあります。あと、ちょっと訳ありで安くなっているこけしも。それらをチェックするだけでも訪れる価値あり)
定番のおかっぱこけし。
No9-12 花物語 つばき | 卯三郎こけし オンラインショップ
だるま型のこけし(これはお雛さま)
No9-22 おひな様「笑い雛セット」 | 卯三郎こけし オンラインショップ
No12-10 ミッフィー(雪の日) | 卯三郎こけし オンラインショップ
卯三郎こけしの特徴といえば、やっぱり創作こけしやキャラクターこけしです。私は工房で「スターウォーズこけし」を目撃しました。R2D2とか、ヨーダもありました。ファンの方はマストバイですね。
No12-11 スヌーピー | 卯三郎こけし オンラインショップ
No11-21 ぬくもり | 卯三郎こけし オンラインショップ
これはへその緒入れ。カワイイ
No9-91-7/9-91-8 へその緒入れ(星) | 卯三郎こけし オンラインショップ
「自衛官こけし」というのも売っていたのだけど、これは……
No9-105 陸上自衛官(台付) | 卯三郎こけし オンラインショップ
ちなみに、卯三郎こけしで私が買って帰ったのは、真ん中の「ねこのクロ」と、右の「ぐんまちゃん」こけしです。
左のは、竹久夢二記念館で買ったものです。夢二のいちごの絵がモチーフになっています。群馬県はこけしが名産品なので、いたるところに、グッズ化されたこけしがいるのです。それらを探すのも楽しいですよ。ちなみに夢二記念館も伊香保にあるのですが、建物がとても瀟洒で、展示もたくさんあるのでオススメです。
これは夢二記念館の「子供絵の館」。童謡や絵本の挿絵なんかも描いていたのですよ。
旅先ではその後、グリーン牧場に行ってヤギの散歩をしたり…
(グリーン牧場の羊とヤギの名前、ほぼチェーン店かパスタだけど大丈夫か…?)
宿で、名物の「揚げまんじゅう」を食べたり(パンみたいな感じ。ほぼ、味噌味のパンのかたいやつ)
名物の鳥めしをテイクアウトして食べたりと、満喫しました。
美味しかったよ〜!
登利平さんは基本的にはお持ち帰りのお店です。群馬にたくさんお店があるようです。そういえば名物の水沢うどんも美味しかったです。
*
いかがでしたか?伊香保には温泉もあるし、観光スポットが割と密集しているので、なかなか楽しいですよ。民芸やアート好きな方は、卯三郎こけしと竹久夢二記念館と、それからグリーン牧場の側にあるハラミュージアムにも行ってみると良いのではないでしょうか。
子連れで旅行となると、どうしても尻込みしてしまう面倒くさがりなのですが、また面白い旅ができたらご報告したいなと思います。
卯三郎こけしへのアクセス、周辺観光案内はこちらから!
![[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 ディズニー アナと雪の女王 オラフ こけし MMK-9796 [卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 ディズニー アナと雪の女王 オラフ こけし MMK-9796](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31A5beQ9lSL._SL160_.jpg)
[卯三郎こけし]Disney公式ライセンス商品 ディズニー アナと雪の女王 オラフ こけし MMK-9796
- 出版社/メーカー: ニュートラルコーポレーション
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る