kobeniの日記

仕事・育児・目に見えない大切なものなどについて考えています。

「学童の夏休みのお弁当」に宅配サービスを利用したい!という署名活動について

こんちはkobeniです。きょうはとあるお母さんからメールをいただいたので、その内容をお伝えします。「自治体(学童)に夏休みのお弁当宅配サービスを導入したい」という署名運動だそうです。場所は東京都の世田谷区です。
朝倉さんは私が昨年やった「小1の壁を乗り越える」セミナーに来てくださって、私に連絡をくれました。
 
小一の壁でどうしても解決したいことがあり、ご協力をお願いできないかと考えています。夏休みの弁当作りの負担を軽減したく、住んでいる世田谷区に弁当宅配サービスの導入を交渉しているのですが、難航しています。保護者で責任を持つこと、職員に負担をかけない方法を提案し、友人の弁護士に交渉してもらっているのですが、なかなか前進しません。そこでchang.orgで賛同の声を集めたいと考えキャンペーンを開始しました。
 

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私の住む自治体には、夏休みの学童にお弁当が用意されるという仕組みはないので、「へぇ~こんなのやってくれる自治体があるのか」と驚きました。夏休み40日間くらい弁当つくれよ、と思われるかもしれませんが、ただでさえ学校より遅くはじまる夏休みの学童のために、仕事をギリギリ調整している保護者もいます。ご夫婦ともに忙しく、弁当のありなしが毎日の死活問題になるご家庭も当然あるのです。職場の改善も大事ですが、バラバラの職場がいっぺんに変わるのは難しく、こういった仕事と育児の両立は、「常に過渡期」と言えなくもありません。
 
で、私も知らないことが多かったので、朝倉さんに追加で質問をしてみました。その回答を載せておきますね。謎に取材みたいになっちゃいましたが質問項目を考えたのは私ですw
・なぜこの制度を導入したいと思ったか(辛かった自身の体験など)
働くママたちの負担を少しでも軽減したいという点に尽きます。
今回要望を出しているグループの中には弁当作りに苦労している人がいっぱいいます。
4人子供がいて1人分の弁当作りを毎日頑張っているママ
弁当用の惣菜を作り置きして夫にお願いをしてから出張に行くママ
夜勤で帰ってきてから、眠い中弁当を作っているママ
私自身は出張多め、夜勤あり、緊急呼び出しありの職場だったのですが、小1の壁を恐れ、それらのない職場に転職しました。
子供との時間は増えて後悔はしていないですが、正直キャリアダウンはしているので、少し悔しい気持ちはあったりします。
そんなときに苦労しているみんなの話を聞いて、ママたちが苦労せずに活躍できる環境を少しでも作っていけないものかと思っています。
 

・導入したいけど、難航している理由(具体的に、何が思うように行ってないのか)
「業者を見つけてから自主的に導入したい」旨を学童に直接相談したところ、世田谷区の児童課の許可が必要ということで、今は児童課との交渉となっています。
児童課が言うには、「何度か要望は受けているが都度検討して負担増は受諾不可として断っている」とのことです。
「世田谷区は児童数が多いから」
「61校学童現場全てを調査し、全てにおいて実施可能でないと許可できない」
といったことが主な理由なのですが、
基本的にかなり導入に慎重な姿勢なので、導入には声の大きさが必要と考えています。
また、全学童の調査をするなら、逆に全学童で導入を許可してもらえるチャンスだとも思っています。
・他の自治体はどういう経緯で導入にこぎつけたか(なぜやってるところとやってないところがあるのか)
私たちがお願いしようとしていた業者に導入事例を伺うと、以下のような例があるようです。
保護者が自主的に導入した例:中央区、文京区(→保護者から直接依頼あり。学童は関与せず保護者が自主的にまとめて利用)
自治体主導で導入した例:港区(→区役所主導で保護者の利用の有無にかかわらずサービス導入してよいか全員アンケートをとり、賛成多数で試験的に今年からサービス導入)
各自治体に決定権(世田谷区だと児童課長とのこと)があるので、その自治体の担当者次第で、やっているところとやっていないところがあるようです。
 
※ちなみに八王子市

・自治体主導と保護者主導の導入の違いは?
自治体主導だと、区内の全学童で利用できるという点が大きく違います。
保護者主導だと、自分たちで業者を探して、自分たちで支払いや発注のとりまとめをしなければならないので、
それらを自主的に先導する保護者がいない限りは導入ができません。
また、業者も、必要個数が少ないので見つかりにくいとも思います(私たちも何件か問い合わせましたが、結構断られました)。
自治体主導で導入できた方が、全学童で容易に導入が進められるので、より多くの働くママたちの負担を軽くすることができます。
 
 
・この署名が集まると何がどうなる(どうするつもり)か、というのをもう少し詳しく教えてもらえませんか?
①保護者主導の導入については、決定権のある世田谷区児童課に対して、保護者の声として届けます。
決定権は児童課長にあるそうですが、話し合いは9月26日に児童館長会というというところでされる予定なので、
その時までには、多くの保護者の声を集めて、保護者の声の大きさとして届けたいと考えています(直接プレゼンしたいとも要望しています)。
②自治体主導の導入については、予算も絡む話だと思うので、区長に届けたいと考えています。(子育て支援に重きを置いている区議に協力をお願いしたりしていますが、窓口は模索中です)
 
 
・これは世田谷に住んでない人も署名していいんですか?
はい。数は多い方がインパクトはあるので、世田谷区でない人も署名はしていただいて大丈夫です。一方で、世田谷区の人は「世田谷区」と住所に書いてもらうように、追記したいと思います。

 

 
 
とのことです!
世田谷区には61も学童があるんですね…!まずそのことにビックリです。そのひとつひとつの中に、同じように困っている保護者がいれば、導入に近づくのではないかと思いました。私のブログを経由してもそこまで影響力ないと思いますが、減るもんでもないのでご協力できればと思います。趣旨に賛同する方、とりわけ東京都世田谷区にお住まいで賛同される方は、署名してあげてくださいませ。
働きながらこういった、地域の自治的活動をするのはとっても大変です。しかしそもそも、「学童」というものも、むかしは数が少ない共働き家庭が自主的にはじめたものだったりします(うちの親は、保護者で学童を立ち上げて運営してた気がする)。
知識や経験のある方は、どうやってこの活動自体を前に進めたらいいか?というアドバイスなども、署名がてら朝倉さんに伝えてあげてほしいですね~。もちろん私も署名させていただきました!
 
 
 
 
ではでは。