kobeniの日記

仕事・育児・目に見えない大切なものなどについて考えています。

VIVANTロスのあなたに、次に観てほしい堺雅人作品を紹介するよ

7月期のTBS日曜劇場「VIVANT」はご覧になりましたか?簡単に説明すると、たたらの家に生まれた幼少期記憶喪失で二重人格の自衛隊秘密組織エリートが42歳にして初めての愛を探す物語(ロケ地モンゴル)なのですが、まっったく簡単に説明できてない感がすごいですね。キャラ設定もキャストも予算も限界突破の冒険アドベンチャードラマだったのですが、「敵か味方か、味方か敵か」というキャッチフレーズどおり、毎週誰かが裏切る&謎が謎を呼ぶ展開で、「どうして公安のエリートが尾行の途中でタヌキの置き物を触っているのかな」とか、「テロ組織潜入中に主人公が手でご飯の重さを測り始めたぞ」とか、本筋と関係ないところまで多くの謎に満ちており、作り手の目論見通り私も「毎日がVIVANT(=フランス語で「イキイキと」)」という数週間を送ることとなりました。

 

…いや、視聴率が高かったとか、そういうのはいいんです。日曜劇場でいうと「半沢直樹2」(2020)の方が、化け物的な数字を叩き出していますので。そうではなくて、今回すごく「堺さんが…アレなんですけど…次に何を観たらいいですか?!」って言われる、というのが、私が今回久しぶりにブログを書いている理由なのです。

私は2016年の「真田丸」から堺雅人さんのファンなのですが、私のサカイスト(堺雅人ファンの呼び名です。大泉洋の「子猫ちゃん」みたいなやつ)歴においてもここまでの盛り上がりは初めてだと感じています。2017年以降、Twitter(X)にもファンアカウントを持っているのですが、VIVANT放映中のたった2ヶ月で400フォロワーくらい増えて、なんと過去6年分のフォロワー数の倍くらいになってしまいました。いや、おかしいおかしい。一体何が起きたというのか。

堺さんのドラマや映画でのキャリアが、大体2000年ごろからと考えると、私なんか超超〜新参ファンなのですが、これだけオンライン・オフライン問わず「どうしたらいいですか!?」って聞かれてしまうと、(もしかして私が狂ったように観てきた過去作を紹介することで、私は今、社会平和に貢献できるのかもしれない…)という気持ちにもなってきました。

しかし俳優歴20年以上となる堺さんの作品を一体、どうやって紹介したらいいのか。私が観てない作品や、今はもう観られない作品も、もちろんあります。そこでちょっと考えてみたのですが、今回、ファンが増えた理由には、VIVANTの主人公「乃木憂助」というキャラクターの特異性があるのではと思ったのですね。ドラマep4(4話)くらいから、SNSではサカイストたちによる「これは…堺雅人の過去作品ぜんぶ盛りでは…?!」という声がバズるようになりました。そう、乃木憂助はあまりにもいろんな顔がありすぎて(だいたい一人の中に二人いる時点でチートすぎる)、そのギャップと多種多様なお芝居にハートを射抜かれた人が多かったようなのです。さらに付け加えると、積極的なVIVANT番宣の出演で、50歳とは思えない可愛い挙動をしてしまった堺さん本人も、ギャップ萌えに一役買ってしまったみたいですね。今回は阿部寛先輩が一緒だったせいで、ちょっとはしゃぎすぎたのでしょうか、小動物感に磨きがかかってしまったようです。*1

 

ということで、「乃木憂助みたいな堺雅人をもっと観たーい!」という切り口で、いくつか過去作を紹介してみてはどうか!と考えました。ほんの一部ですが、参考になれば嬉しいです。ちなみに「半沢直樹」「リーガルハイ」も、乃木憂助には欠かせないエッセンスだと思いますが、既に観ている方が多いので殿堂入りとして省いています。そして「真田丸」は、堺さんと1年間暮らす(?)という意味でとても重要な作品で、さすが三谷さんというべきか、観終わる頃には確実にファンになること間違いなしなので、まあ「観てね」とだけ申し上げてこちらも殿堂入り的に省きます。

 

 

 

 

 

はわわ乃木

 

青柳雅春/ゴールデンスランバー


VIVANTが始まった時、憂助の最初の印象は「落ちこぼれ商社マン」で、そのままep1〜3くらいまでそんな感じかと思います。「大きな事件に巻き込まれてしまった、気弱で優しい、いい人」な憂助は、いつの間にかSNSで「はわわ乃木」と呼ばれるようになっていました…笑 

はわわ期の乃木さんが好きな方は、映画「ゴールデンスランバー」を観てみてください。仙台が舞台/原作は伊坂幸太郎/音楽は斉藤和義、首相暗殺犯の濡れ衣を着せられてしまったはわわな青年が、旧友や仲間の力を借りて地下や地上を逃げまくる…という話です。注目ポイントは、何か爆発音がした時の青柳くんのビビりっぷりと、彼女にチョコレートを割ってあげるシーンで、キッチリと半分に割ってしまい、「そういうとこだよ…」と幻滅されてしまう秀逸なキャラ設定。私はそんなヘタレ雅春くんが大好きです。



バカなふりをしているが賢い/賢いふりをしているがバカ

徳川家定/篤姫

 

桜井武史/鍵泥棒のメソッド

今回、乃木憂助について「落ちこぼれ商社マンは仮の姿、実は自衛隊のエリート組織『別班』の一員だった」ということがep4で明らかになり、物語の一つめの山場になっていたかと思います。となるとep1〜3の憂助は、公安の野崎さんや薫さんの前で、ずっと「バカなふり」をしていたってことになりますよね。

バカなふり、というお芝居ならまだ良いのですが、今回、堺さんは「『別班』について知らないふりをしているが、実は知っている。でも知らないふりをしているが実は知っているということは視聴者には伝えたい」みたいな、ものすごく複雑なお芝居をしていたようなのです!!確かに、そう言われてみれば「BEPPAN」の文字を前に、野崎さん中心にでみんなで考えている時の憂助、小声で「べっ…」「ぱん…」とか言ってて、なんかわざとらしい!笑

「芝居をしている芝居」がそもそも難しいのでは、と思うのですが、既に過去に経験していたら、さらに上を行けるのかも知れないとも思いました。

大河ドラマ「篤姫」の家定は、ずっと「うつけのふり」をしています。でも時々、(本当は賢いのでは)と視聴者に思わせるような視線なり、言動が垣間見えます。そして、満を辞して「本当は何もかも見通している聡い人間」としてあらたに視聴者の前に姿を現した家定は、ほんとうに魅力的…!と私は感じました。

一方、映画「鍵泥棒のメソッド」では、監督・脚本の内田けんじさん曰く「偏差値が30」笑…の売れない役者が、一流の殺し屋のふりをします。つまり「賢いふりをしているが実はバカ」なのですが、堺さんの実偏差値を考えると、かなり頑張らないと30まで下げるのは難しそうで、そういう意味ではとても貴重な作品ではないでしょうか。
武史は、一流の殺し屋だけでなく刑事とかピザ配達員とか、いろんな人を演じるのですが、そのお芝居の内容はあまりにヘタなせいか印象に残らず(失礼)、むしろ本当に偏差値が低そうな寝方、泣き方、「うるせえ」の言い方などが際立っています。「バカだな…でも優しくて勇敢なやつじゃん!」と、だんだん武史に愛着が湧いてきた頃、ご褒美のように胸がキューンとなるエンディングが待っている、という作品です。だから最後まで観てね。

 

二面性

 

伊達一義/JOKER-許されざる捜査官

 

脚本家の三谷幸喜さんは、2008年に映画雑誌で堺さんのことを下記のように評したそうです。

明るいのに暗い。笑っているのに笑っていない。賢いのにどこか抜けている。熱いのにクール。クールなのに熱い。相反する二つの要素を同時に抱えた人物を演じる時、堺雅人という俳優は、驚くほどの輝きを見せます。

 

もう08年の時点で「堺雅人にやらせるなら二面性のある役」と述べているわけで、実は堺さんは早稲田で演劇をやっていた時代から、何かしらそういった役を当てられてきたのでは?とも想像してしまいます。ファンになった直後に、堺さんの作品をいっぱい観た上でマトリクスを作ったことがあったのですが(すいません、キモヲタで…作りたくなりませんか?マトリクス)「太陽と月」で言えば「月」の方というか、「何かしらの複雑さが影を落としている男性」という役がすごく多いように感じました。その「影」の原因は、親を亡くしたとか、性的マイノリティだとか、病気を患っている*2とか、いろんな種類があります。なので例えば日曜劇場「南極大陸」で、木村拓哉演じる倉持はすごく「太陽」ぽいのですが、堺さんの演じる氷室晴彦は「月」という感じ。そういう役がすごく多いし、とても似合うなという印象があります。

VIVANTの憂助もご多分に漏れず、堺雅人の役史上最も重そうな(?)トラウマを背負っており、日中は昼行灯、真の姿は法を超えて制裁を与える別班員なのですが、連続ドラマ「JOKER〜許されざる捜査官〜」の伊達一義も、昼はアヒル口でイチゴミルクを愛する刑事で、夜は法で裁けない者をひっそり島流しにしている、というドラマでした。

JOKERは今も根強いファンが多いですし、堺さんの真骨頂と言える「二面性のある役」を最もわかりやすくドラマで表現してくれた、先駆けのような作品だと思います。ただ伊達さんはひとりの人間で、「乃木とF」のように別人格が二人いる…わけではないこともあり、昼夜で服装などの雰囲気は変わるけれど性格や佇まいは実はあんまり変わらない。それは非常に正しいお芝居であるような気がします。

私も後追いながらJOKERはとても楽しく観ました。いっつもどこか寂しそうで、アンニュイで、「僕はこの世に生きていてもいいのかなあ」と思っていそうな伊達さんの方が、「憂」の入った名前が似合うのではないか…と思ってしまいます。JOKER撮影中の堺さんは別の映画のために髪を短髪にしており、伊達さんのサラサラヘアは実はウィッグ、というところも密かな見どころです。

 

 

Fくん

結局、最後まで何なのか説明されなかった「F」の存在。監督の福澤さんが堺さんに「ありませんか?ラグビーの試合中なんかに、『しっかりしろよ』とか、もう一人の自分の声がすること」と説明したらしいですが、堺さんは「ないですけど…」って答えたそうですね笑 私もないですね、ある日とつぜん、自分にそっくりなもう一人の自分が、「カンカンカンカン!!」って木琴叩きながら現れるってことは…ないよ!!でも憂助とFのかけあいはかなり面白く、それを堺さんが一人二役で演じたシーンは、リーガルハイの長台詞や半沢直樹の土下座などにも負けない面目躍如だったのではと思います。


Fくんは、福澤監督曰く「半沢直樹のようなまっすぐな人物」とのことですが、彼の魅力はその雄々しさとか強さ、また「自分のミッションに真剣」「なんかいつも不機嫌」という点ではないでしょうか。

 

速水晃一/ジェネラルルージュの凱旋

うちの夫がよく言っているのですが、「半沢直樹は、堺雅人のような中肉中背の人がやるから良かったんだ」と。もしこれが鈴木亮平とか小栗旬だったらどうなっていたのでしょうか。とりあえず逆らったらその場で投げ飛ばされるか警棒で殴られそう。というのは冗談ですが、色白で、なで肩で、華奢な体型の堺さんが、一生懸命肩を開いて、ドスのある声を絞り出し、時にはヤンキーのような言い回しで相手を脅し、やられたら100倍返していくから、日本人男性は自分を重ねやすくスカッとするのではないでしょうか。


映画「ジェネラルルージュの凱旋」の速水は、救命救急医でどんな患者もICUに受け入れているためとても忙しく、チュッパチャプスぐらいしか食べていません。堺さんも実際にチュッパチャプスしか食べないような生活を送っていたそうで、とても痩せています。大病院の腐敗した体質に絶望しながらも、目の前にいる患者のことは見捨てられない、そういう速水のことを堺さんは

「(原作の速水は)頭の中でずっとサイレンが鳴っているような感じ」

「今すぐ怒鳴り散らしたいような感情と、今すぐその場にしゃがみ込んでしまいそうな疲労の、拮抗しているところにいる」

と評していました。それをお芝居では俯いて腕を組んでいたり、「ずっと小刻みに体が揺れている」という方法で表現している、と思います。ドラマによくあるような派手な命令が飛ぶ手術シーンはなく、「救命救急医の日常」という感じで淡々と心臓マッサージなどをこなしていく様子も素晴らしい。ガチの仕事人として自分の任務を全うする(したいのだが邪魔ばかりされるので、結果的にずっと怒っている)速水晃一は本当にカッコいいんですよね〜…。

制裁シーンになると憂助と交代して出てくるFくんに惹かれるとか、「バナナ投げた時の乃木は良かった」と思ったあなたは、ぜひジェネラルを観てみてください。

 

 

どうぶつにやさしい

 

神崎彰司/ひまわりと子犬の7日間


長い砂漠の旅の終わり、ラクダをとびっきりの笑顔で慈しむ憂助がとても印象的でしたね。あれは堺さんの次の写真集のためのカットか何かでしょうか?我々ファンにとってはただのサービスショットでした。憂助は愛を知らないらしいですが、ラクダへの愛は確実に知ってるじゃん…愛しかなかっただろ…とツッコミたくなりましたね。

動物だけでなくぬいぐるみにも優しいと評判の堺さんですが*3堺さんと動物といえば「ひまわりと子犬の7日間」ではないかと思います。保護期間を過ぎると殺処分になってしまう犬たちが可哀想で、自分の家で引き取ったりもしているので、家にはイッヌがいっぱいの優しい保健所職員さんと、「ひまわり」という名前の賢いお母さん犬の話です。この映画はなんといっても、堺さんのネイティブ宮崎弁を聴き放題というところが最大の魅力です。*4

宮崎弁って聞いててすごく心地よいと思いませんか。推しの宮崎弁、寝る前の環境音楽とかにぴったりである気がします。学生時代はこの方言で喋ってたのか…うふふ…だんだん気持ち悪い感じになってきましたのでこのあたりで。堺さんにぜひ言われてみたい、「気にせんでいっちゃが!」

 

 

人外

今回、ファンが増えた最大の理由は、「乃木憂助の人外感」にあったのでは、と私は思っています。一般的に「二重人格」がドラマで描かれる場合、「主人格が弱く第二人格が強い、第二人格は主人格を保護するように存在している、主人格が成長して強くなると第二人格は消える、人格は意識や記憶を共有できず一方が出ているときもう一方は不在の状態になる」という描写がとても多いですよね。ですが憂助とFの場合、意識の主導権はどちらかにあれど、もう片方の意識は消えないし記憶も共有している。二重人格というよりは「外からFという妖精(?)がやってきて、憂助の中で一緒に暮らしている」みたいな、アニメ的な設定になっていると思うのです。それによって普段はあまりドラマを観ない層、アニメを中心に観ている人たちもハマったのではないか?と思っています。

「チェーンソーマン」の登場人物たちは悪魔と契約をして、悪魔が同じ体の中にいたりしますが、あれに近い印象があります。しかもその切り替えを、堺さんが本当にアニメさながらに上手く演じていたため、憂助⇔Fが切り替わるシーンも、ドラマの大きな見どころになっていたと思います。

堺さんって本当に、村の一つや二つ焼いてそうですよね。そもそもすごく二次元っぽいと思うのですが。でもあんまり焼いてないんだよな。だからこそ中島かずきさん脚本の作品は本当に貴重だと思います。

 

サジと呼ばれた男/蛮幽鬼

ファンになってすぐの頃に、「堺雅人が長髪で髪の毛を結って、笑顔で人を殺しまくる舞台がある」と聞いて、まずそれを観たいわ!と思ったのが「蛮幽鬼」でした。あんまりアクションシーンもやってない堺さんですが、蛮幽鬼では早乙女太一くんとの殺陣も観られます。殺陣がすごくカッコいいのはもちろんなのですが、サジは「他の人を差し置いて超絶に強い」という設定なので、それを体育の成績が2だったこともある堺さんがどうやって表現するのか…というところがすごく注目ポイントだと思います。

何度か観ているうちに、「『片手でじゅうぶんだ』っていうセリフがあるけど、サジ、特に前半は本当に片手しか使ってない…?」と気が付きました。アクションを派手にした方が強そうに見えると思いこんでいたけど、本当に強ければむしろ「ほぼ動かなくても人は殺せる」ということなんでしょうか。堺さんの、そういう解釈&表現力みたいなものにも常に感嘆させられてしまうのでした。ファンタジー&復讐劇ですので、そういうの好物です、という方にはぜひ観てもらいたいです。「ゲキ×シネ」という形で映像にもなっています。

 

 

 

クレイ・フォーサイト/プロメア

大河ドラマに出た後って、主演俳優はしばらく仕事しなくなりますよね。私は「真田丸」でファンになってしまったので、その後の堺さんがあんまりドラマに出てくれず、NHKの山とか城とかのナレーションしかない時期もあり、結構辛かったです。そんな中、アニメ映画の「プロメア」で、とても重要な役の声をやる、しかも脚本は中島かずきさんで、共演が松山ケンイチ・早乙女太一、というニュースは本当に嬉しかったです。

クレイ・フォーサイトは、主人公のガロ(松山)準主役のリオ(早乙女)の宿敵となるキャラクターです。きっとリーガルハイや、半沢直樹1の時もすごかったんだろうと思いますが、「プロメア」の公開時もすごかったんですよ。トレンドに「堺雅人」が何度も入っていました。映画を観て感想のひと言目に「堺雅人の声が…」ってツイートした人がすごく多かったんだと思います笑 主演じゃないのに…。

VIVANTでもep4の「よぉ山本」のシーンはみんな大好きで、つまり糸目がカッって開いて怖いキャラに豹変するシーンということですが、クレイ・フォーサイトにもそういう場面があります。アニメなので本当にわかりやすく、ずっと細かった目があるタイミングでカッって開くのですが、目が開いてからのクレイの声は本当に…怖いです笑 

まずクレイの体型、すごく太いじゃないですか。その太さに合わせた声を出しているんですよね。なので、あんまり聞いたことがなかった堺さんの声がたくさん聴けます。やっぱり嬉しかったですね〜、それなりにエヴァンゲリオンとかのアニメも好きなので、推しの声で「全弾発射!!!」とか「完成していたのか…!!!??」とか聞けるのは。「紙、同然!!!」とかも良かったな。

 

クレイ・フォーサイトについては、堺さんが「彼が抱えているのは巨大な自殺願望」「あの巨体はそれを隠すための悲しき鎧かもしれない」みたいな、全オタクを狂わせそうな解釈を披露してしまったことで、クレイにもたくさんファンができたしプロメアの息の長い人気に一役買ったと思っています。あと、応援上映がすごく楽しかったです、最後の字幕で大きく「堺雅人」って出るのを、会場のみんなが「さかいまさとーー!!!!」って叫んでくれて、とても嬉しかったなあ……。何回も映画館へ観にいきました。

 


*

 

こんなにダラダラ書いているのに、たった8作品しか紹介できていない!ビックリですが、楽しく読んでいただけましたでしょうか?
私が堺さんのどこに魅力を感じているかというと、「フェミニン&文学青年み」これに尽きます。これは完全に私個人の好みの問題であって、堺さんの全容を表すものではありません。役以外で聞こえてくるエピソードはぜんぶ「かなり知的」か「かなり変」のどっちかで、ファンになったばかりの頃は、なんでこんな人が国民的ドラマの主演をやっているんだろう…ホント不思議な人だなあ…と思ったものでした。そんな美しい顔で、そんな独特の語彙で、世界について繊細に描写しないでくれ。

 


まるで今がキャリアの頂点かのように評される堺さんですが、私はまだまだこれからだと思ってるんですよね。だってまだ日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞取ってないし。カンヌ行ってないし。金田一耕助やってないし。図書館の司書さんみたいな役もやってほしいし、村の一つや二つも焼いてほしいし、東京03とコントもやってほしいし……

でも、すごく家事や子育てもするし、妻の菅野美穂さんと交代でお仕事しているところも大好きなんですよね。なので……待ちまーす!フリーランスになった堺さんのこれからの活躍も、長い時間をかけて拝見していきたいです。VIVANTでファンになった皆さん、一緒に応援していきましょう!

 


PS
このブログの中では実は全然堺さんについて書いてないのですが(気持ちを拗らせすぎていて、ブログのような場所で書くのが無理だった)一回だけ、今は視聴が難しくなってしまった、堺さん主演の「婚外恋愛」というドラマが良すぎて記事を書いたことがあります。
よろしければこちらもどうぞ!

www.kobeniblog.com

 

*1:バナナマンの「せっかくグルメ」 7/16)

*2:今回、ここでは紹介していませんが私は「ココニイルコト」の前野くんが大好きです!かなり何回も観ています。とてもハマり役だと思うし、ああいうエッセイの延長のような映画がもっとたくさんあればいいのにと思います

*3:このナタリーの記事、キャプション全部おかしいです、ほっこりしたい時にどうぞ

*4:クランクイン前は「5段階の宮崎弁を披露した」って書いてあるけど、一体どんなグラデーションなんだ。