kobeniの日記

仕事・育児・推しの尊さなどについて考えています

音楽

「ビルド・ア・ガール」で考える90年代ロック・シーンと音楽雑誌

夏からずっとCornelius(小山田圭吾)のいじめ記事炎上の件について考えている(何のことか全くわからない方は、この記事のふたつ前から読んでみてほしい)。今はプロのジャーナリストの中原一歩さんが、関係者に取材などを行って週刊文春にてレポートしてく…

小山田圭吾氏いじめ記事に関する検証 その2. ネットミーム「2ちゃんねるのコピペ」が大炎上に至るまでの変遷

※90年代に出版された雑誌記事、また「2ちゃんねる」(匿名掲示板)に書かれた、いじめや暴力、差別に関する生々しい表現、被害に合われた方にとってつらい記憶を呼び起こすような内容を含みます。読まれる際は十分に、ご注意ください。 前回の記事の最後に、…

小山田圭吾氏いじめ記事に関する検証 その1. 拡散までの経緯、初期報道の問題点

小山田圭吾氏が開会式の作曲担当と公表されてから、ずっとこの問題を追いかけている。誰がネット炎上を起こしたのか、どのように拡散したのか、初期報道に問題点はなかったのか等、既にTwitterで共有済みの内容と重なるが、整理して見やすくするためブログに…

so kakkoii 日本の伝統色について

小沢健二について考えることで世界について考えているkobeniです。 さて、きょうは「日本の伝統色」の話をします。あくまで「日本の伝統色」の話をしますので、美しい四季に興味がある人、デザインのお仕事をしている人、和菓子を食べるのが大好きな人などに…

本当のことを運んでいく ー小沢健二「So kakkoii宇宙」に寄せてー

■私の1990年代 「文学的である」とはどういうことか。 いろんな観点・解釈があると思うけれど、私が10代の頃、文学部を志した時に考えていたのは、文学は「本当っぽいことが、本当に本当か疑う」「本当を追及する」そういうものではないか、ということだった…

銀河を包む透明な意志-小沢健二「魔法的」ライブ(2016年)レビューー

※この文章は2016年に頒布された同人誌「久谷女子9.5号」に掲載したものをそのまま転載しています。情報は当時のままになっていますのでご注意ください。 私は10代の頃から小沢健二さんのファンでして、ちょっとキモいぐらい好きなのですが、2016年5-6月にか…

「それ、何の役に立つの?」と言われたら

40代の女性が、最近チェロを習い始めたら、どうせこの歳で始めてプロになれるわけでもないのに、「何の役に立つの?」と言われた。というツイートを見ました。なんとなく、人ごとではないと感じました。というのも私は40歳になった去年の秋から、全く未経験…

宇多田ヒカルさんの「Fantôme」と、母のこと

6年間の「人間活動」を終えて、戻ってきた宇多田ヒカルさんの新しいアルバム「Fantôme」を聴きました。私はもともと彼女の熱心なファン、というわけではないのですが、このアルバムに関しては、とても素晴らしいと思いましたし、強く心を揺さぶられました。…

15年前の僕らはディスクマンでRock with youなんて聴いてた(マイケル90'sのまとめ)

あえてそんな中2病を告白しなくてもなんだが中学校の卒業アルバムに「将来はマイケルと結婚する」と書くくらい、私はマイケルのファンだった。すっかり忘れていたけれどあの頃のビデオを観るにつけ、大好きだったなあとヒシヒシと感じている。90年初頭のマ…