kobeniの日記

仕事・育児・推しの尊さなどについて考えています

【2019年版】保育園(幼稚園)で必要な「フードなし・外せるアウター」を探せ!まとめ

《2019年10月 情報を更新しました。引き続き更新していきます》
こんにちはkobeniです。今年も「フード無し/取り外し可能なアウター」を持ってきてね、と保育園に言われる季節が来ましたね。毎年のことですが、定番からネットで買えるアイテムまで、新しい情報に更新しています。
※念のため補足ですが、園で「フードがないもの」と言われるのは、木や遊具にひっかかる危険防止のため、子ども同士ひっぱったりすることもあり危ないので、などの理由です。
しかし、デザインがかわいい&赤ちゃんだとすっぽり入るフードはまだまだ人気でもあり、フードのないアウターは昔からなかなか探すのが困難なのです!


・kidsより見つけにくい80〜100のbabyサイズ
・ダウンを中心に、真冬の防寒を意識したもの


を中心に、まとめています。


■ 会社帰りに&近所のチェーン店でゲットしたい!という方に

☆ユニクロ☆


最初に記事を書いた2010年頃はユニクロに「フードなし」がなかったのですが、今やkids&babyサイズフードなしのアウターもいろいろ売ってますのでチェックしてみてください。
こんな感じで↓↓


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ライトウォームパデットパーカ 2990円だそうです。
ユニクロ|ライトウォームパデットパーカ|BABY(赤ちゃん服)|公式オンラインストア(通販サイト)


ユニクロはキッズサイズも充実してるし、買いやすいですよ。

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100-160のKIDSサイズブルゾンです


公式サイトはこちら。
UNIQLO|ユニクロ公式オンラインストア

ユニクロ|乳幼児ウェア・アウター|乳幼児(70cm~110cm)・ベビー服|公式オンラインストア(通販サイト)

ユニクロ|ジャケット・コート|KIDS・子供服|公式オンラインストア(通販サイト)




☆GAP☆

GAPも、むかーしから、フードなしのベビーサイズをきちんと作ってくれてるブランドです。
無印などに比べるとちょっと使い勝手は悪いけど、デザインがかわいいですね。
ちょっと高いけど、店舗に行くとたいてい20-30% OFFをやっていたりするので、それで買ってみては?


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2019年のアウター、こちらはweb限定みたいです。もちろんフードは外せます
この商品のリンクはこちらhttps://www.gap.co.jp/browse/product.do?pid=473660016&rrec=true&mlink=5050,12413545,HP_GAPhome2_rr_2&clink=12413545



公式サイトはこちらから!
GAP Japan Official Online Store|公式ギャップ通販サイト | Gap




☆無印☆

無印良品は、たいていのアウターがフードを「外せる」ようになっている、そしてリーズナブルで安すぎない価格帯…。約9年前からずぅーっとなんです、さすがです。


現在(10月)は、秋冬モノの先行予約受付中のようですね。
www.muji.net


公式サイトTOPはこちら。
無印良品

ベビー(80‐100cm) 通販 | 無印良品



☆coen☆

下記のブルゾンを「2018年に買いました!2年くらい使っててすごく良かった」というママに教えてもらいました。
サイズは100~150です。デザインがかわいいですよね。ベスト&アウターとして使えるみたいです。
coenは全国にそこそこお店があるので、おでかけついでにチェックしてみては~。

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2WAYミリタリーキルトブルゾン。袖が外せるので2WAYなんですね
【coen キッズ / ジュニア】2WAYミリタリーキルトブルゾン/ジャケット/コート|キッズ(KIDS)|coen(コーエン)公式ファッション通販

この2WAYブルゾンは、黒が2019年のニューカラーみたいです!

www.coen.co.jp


☆西松屋☆

下記は2018チラシからです。昔に比べるとオシャレになってきてます。
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公式サイトはこちらです。サイトの検索性が悪く、ちょっと探しづらいので、店舗に行った方がいい気がします。
西松屋 | 子供服・ベビー服・ベビー用品など西松屋の情報が盛り沢山




■オンラインで、ラクしてかわいいのをポチりたい!という方に


☆amazon☆

amazonは、80サイズが少ないのですが、90~少し大きめサイズは割と安いアウターがそろっています。



90黒があります。あまりサイズと色が揃っていないですが、そろってきたらなかなかお手頃で良さそう。

amazon、すぐ商品が入れ替わっちゃうので、こまめにリンク貼り換えてます…。
生きてそうなやつ下記です。



☆ベルメゾン☆

保育園での使いやすさを追求した点では、通販サイトだとベルメゾンが最強なんじゃないかと思っています。名前を書くところがあったり、本当に親切なんですよー。
保育園向けの通園グッズページができていました!

www.bellemaison.jp


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フード取り外しカットソー中わたジャケット【ベビー服 男の子女の子 防寒】
【まとめ買いでお得】フード取り外しカットソー中わたジャケット【ベビー服 男の子女の子 防寒】(ジータ/GITA basic)|通販のベルメゾンネット

既にこういうのが売っていたります。


公式サイトこちらからどうぞ。
通販(通信販売)|ベルメゾンネット


☆Conbi mini☆
「コンビミニは通販の方が使い勝手がいい」アウターでも6000円前後だそうで良いと教えていただきました!
奥さん…これ安くなってるわよ!

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裏面にあたたかな起毛トリコット素材だそうな
https://combimini.jp/shop/g/g235713_nS00444-598401https://combimini.jp/shop/c/c301003?header_icon


公式サイトこちらから~
combimini.jp



■ちょっとお高くても、雨や雪に負けないヤツがほしい!(アウトドア系)


☆パタゴニア☆

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毎年ちょっとデザインが変わるので、気になって見てしまいます。
めちゃくちゃ可愛いけど保育園でドロドロにされたくないやつね…普段づかいにどうぞ。


公式サイトこちらです。
パタゴニア アウトドアウェア




☆ノースフェイス☆


フリースからジャケットまで!いろいろオシャレなのあります。
お母さんが欲しいわ…ホントに…

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サイズ90~150までのキルティングジャケット

キルティングジャケット キッズ/ベビー NYJ81946 / ザ・ノース・フェイス [THE NORTH FACE] 公式通販 | ゴールドウイン



公式サイトこちらです。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) 公式サイト





☆モンベル☆

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リバーシブル ダウンジャケット Baby's 80-90


あったかそうだし、リバーシブルだし、とてもかわいいですね!しかも5000円台。
モンベル | オンラインショップ | リバーシブル ダウンジャケット Baby's 80-90



公式サイトはこちら〜。
モンベル | オンラインショップ


いかがでしょうか。ちなみに小学生もフードなしのアウターがあるといいのに!という声もありましたが、上記のようなお店はboy&girlsサイズも割とつくっているところが多いと思いますので、そちら見てみてくださいね〜。
あと、検索からお越しの皆さんはじめまして!twitterもやってますんでよかったらフォローどうぞ^^
twitter.com



★おまけ:「裏起毛じゃない綿100%の長袖トップス」
ベビー・キッズで裏起毛じゃない長袖を探すのが困難…というツイートを見ました。自分ちの子がベビーじゃなくなって、ピンと来てませんでしたが
確かにニーズはわかるかも。下記のようなやつでしょうか。トレーナーのこと?トレーナーだと裏起毛じゃないのを探すのはすごく難しそうですね。


・ベルメゾン

www.bellemaison.jp

・NEXT(最近お気に入りですNEXT。5パックとかでシンプルなやつ売ってる。3歳~16歳みたいな驚きのサイズ展開w)
www.nextdirect.com

www.nextdirect.com

・ニッセン
www.nissen.co.jp
「Tシャツとトレーナーの中間ぐらいの厚さ」


★参考:下記は2010&11年に頂いた「ここで買いました」情報です。下記のような店舗にも取り扱いがありそうです

  • ZARA
  • グローバルワーク
  • ニッセン
  • ジャスコでフリース(1000円しなかったそうです)
  • コンビミ二、f.o.kidsなどのオンラインショップ
  • 3can4on
  • ベリーズベリー
  • 赤ちゃん本舗

銀河を包む透明な意志-小沢健二「魔法的」ライブ(2016年)レビューー

※この文章は2016年に頒布された同人誌「久谷女子9.5号」に掲載したものをそのまま転載しています。情報は当時のままになっていますのでご注意ください。

絵は、さいきんのやつです。

 

 

私は10代の頃から小沢健二さんのファンでして、ちょっとキモいぐらい好きなのですが、2016年5-6月にかけて行われたバンド編成のツアー「魔法的」を観てきました。

自分が必死で何か言葉にしても、新曲の歌詞の前ではとにかく陳腐で野暮な気がして、レビューはやめようかと思っていたのですが、それでもやっぱり何か書こうと思ったのは、もしかしてこれ、スタジオ収録の音源は出ないのかもと感じたからです。「ひふみよ」の時もそうでしたが、仮にライブ音源が出回るとしても、それはけっこう先かもしれない。最初からそのつもりだから「魔法的」なんていう、パッとついて-息つく暇がないぐらいぶっ続けで演奏して-パッと消えるような、もの凄く濃密なライブにしたのかもしれない。

 

ライブは本当に素晴らしく、ここ数日、小沢健二のや全然関係ないの、いろんな鼻歌を歌いながら過ごしているのですが、やっぱり強烈な魔法も日に日に弱くなっていく。せめて自分が強く感じたことや印象に残ったことぐらい、書き残しておかないと、余韻がどんどん薄れてしまう。いまTwitterのタイムラインで、同じように、高揚しながら名残り惜しむ人たちの気持ち、とてもよく分かる!(今回は、小沢健二には珍しく1Fスタンディングのライブだったのですが、ファンの皆さんとても礼儀正しかったです…誰もぶつかって来ない…)分かるから、なにか共有したいと思いました。

 

私があの「魔法的」について何か書くとしたら、うちの下の子が凜音くん、呼び名りーりーと同じ3歳男児なので、どうしてもそのあたりが多くなります。私は自分の人生において、節目節目で(?)小沢健二についてキモい文章を書いているので、そのあたりご了承の上で、キモ語りエモ語りにお付き合い頂ければ幸いです。

(ちなみに、以前も久谷女子に書いたことがあるのですが、私は「オザケン」と呼んだことは一度もなく、ずっと「小沢」と呼んでいました。紆余曲折を経て、この本文では「小沢さん」になっています。めんどくせえなおいw)

 

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弾ける宇宙

 

「神様」とか「美しい星」とか、「君と僕」の話をしていたのに気づくと全人類規模の話になっている、というのは小沢さんの歌の特徴だと思いますが、これまでの歌詞に「宇宙」は、そこまで頻繁に出てこなかったような気がします。でも今回は、「宇宙」が割とキーワードになっている気がしました。後ろのバンドメンバーも、テルミン(なんか宇宙っぽい音がする)を演奏していたり、はいているパンツが銀色の全身タイツみたいなのだったりした。たとえば「東京の街が奏でる」コンサートの影絵みたいなアナログな演出に比べれば、コスモっぽさがあったなと思います。電子回路もちょっと宇宙っぽい。

 

宇宙を感じる瞬間とはどういう時なのか。

 

小沢さんの奥様のエリザベス・コールさんと、お母様の小沢牧子さんが対談した本「老いと幼なの言うことには」に、小沢夫妻は「りーりーに授乳することを冗談で『宇宙の秩序を取り戻す』と呼んでいる」というエピソードがあります。そもそもこの本、ふつうの家庭で考えたら、お嫁さんと義理のお母さんが仲良く話すという発言小町もビックリな企画なのですが、そこは小澤家なので。とにかくこの嫁姑ビッグ対談(通訳:小沢健二)にそういうエピソードが出てくるのです。

 

授乳が宇宙とつながる、というのは、なんとなくわかります。子どもがお腹の中にいる時、自分は特に何もしていないのに、勝手にお腹の中で育つ、しかも、ものすごく精巧な人体をキッチリ再現してくる。というのが、正直ちょっと怖かったです。なんかこう「自分より圧倒的に上の概念に位置するなにかがそこに」ということを思い知らされた感じで。それはやっぱり、別にキリスト教信者とかでなくても、敬虔な気持ちになりますよね。敬虔さ…まあ普段、都市生活でそういった感情をいかに忘れているか、ということなんだけど。

 

 

私はあんまり占いとか信じない方で、あー今日は金星と火星が一列に並んでるわー(そんなことあるのか知らないけど)とか思ったりはしないのですが、妊娠中に「満月の夜はお産が増える」というのは、どうも本当にあるらしい、と知りました。月の満ち欠けは潮の満ち引きに影響していますが、お産も重力に影響を受ける、ってことみたいですね。産科の先生が言ってたりしました。

 

すごいよね、重力。日常でそんなに意識しないじゃないですか重力。割と逆らってるし。ボールを高く投げたりとか、胸を寄せて上げたりとか。あと、飛行機を飛ばしたりね!(「飛行する君と僕のために-重力に逆らう-」という曲があった)そのぐらい我々はイキがって、時には自然とか宇宙なめて暮らしてて、それが人間の知恵でもある。でも、生まれたての赤ちゃんは、「我々が教えてないのに」おっぱいの飲み方を知ってるんですよ……。これちょっと、凄いけど、怖くない? これは何かあるね、ルールが。終わらないルールが。そういう、自分より大きな存在(自然=宇宙)みたいなものを、小さなりーりーを育てる中で、小沢さんは強く感じたんじゃないかしらと思います。

 

 

小沢さんはありえなく頭が良く知識量が多く旅先では都度その地の論文を読んだりしているらしい(パネェ!)ので、「直観だけで生きる」ということはしない方だと思います。でも、やっぱり生まれてきた子どもは、頭で考えていた子ども像や赤ちゃん像と違ったんじゃないだろうか。想像していた以上に激しくて、混沌とした力強さを感じたんじゃないかと思いました。というか私は感じました。まだ首も座らない頃は本当に、呼吸が止まっちゃうんじゃないかと、夜中もずっと起きて見つめててみたりしました。が、そのうち、いやいや奴らすごく強いなと思うようになりました。全力で寝るし全力で笑うし全力で食べるし全力で排泄する。側にいると、バチバチと命が弾けてるような感じがする。擦り傷が追いつかないんじゃないの? ってスピードで全身が新陳代謝している。

 

彼らは既に何か知っているような気がする。どういう状態が「自然」なのか。言葉を持って頭でゴチャゴチャ考えることができない乳幼児だから尚更。ひたすら、感じて動いているだけだから。

 

「直観と推論が一緒にある世界へ」という歌詞がありましたが、子どもや授乳中の母親って、割と直観(本能?)的に生きるしかない、というところがあると思うので。母乳って勝手に溜まってくるしね…意志でコントロールできないし。

たとえば子ども同士って、他者の存在を理解する前はやっぱりぶつかるんですが、そのうち、別に大人が教え込まなくても、隣にいる子に優しくしたりする。

そういう、人間本来の、ありのままの力強さを見て、やっぱり美しいなと思って、そしてなんとなく安心したのかもしれないです。ここに戻ろうと思ったら戻れるはずだから。この美しさはきっと我々の中にだってあるはずだ。

 

 私も、弱くてぎこちなく情けない自分や、その自分含む世界に失望することが多い毎日なので、「フクロウの声がきこえる」で涙ぐむ人がいるのは、分かる気がしました。ファンの方に感受性の豊かな大人が多いのでしょう!能天気でなく前向きな歌を歌う難しさよ。

 

 

大人になる勇気

 

そもそも、子どもを育むという行為自体、この世を肯定的に捉えていないとできません。もう、なんとかして肯定していくしかない。あるいは、自分がなんとか「良いこと」をして、肯定できる世界に変えていかなくては。「流動体について」という曲には「宇宙にとって良いことを決意する」、誓いは消えかけていないか、と自問自答するような歌詞がありました。

ここで言う「宇宙」は、そのまま「人間らしさ」みたいなものとつながっていると思うのですが、それに逆らうなら、せめて「良いこと」でないといけない。悪いふうに逆らってるという事象がまだまだ多い。

自分に子どもがいるかどうかに関わらず、「子ども」「次世代」に対して、「大人」の側に立つ決意をするということは、子どもたちを通して、自分自身をより厳しい眼差しで見つめ続けることを意味すると思います。

 

2010年の「時間軸を曲げて」という曲に「少年のように」「少女のように」という歌詞がありますが、その頃から「少年少女」ってどういう意味合いかなと考えていました。今回も「本当に生まれるのはパパとママの方で 『少年少女』の存在はベイビーたちがつづけていくよ!」という歌詞がありました。

ここでいう「パパ」「ママ」「少年」「少女」もやはり、「純粋な存在から真実について弾糾される側」が大人(パパとママ)で、「する側」が少年少女、ということだと思います。

 

私は、子どもが生まれ母親が死んだことで、完全に「大人の方」に蹴り出されたなと感じました。強がりながらでも、やってかなくちゃなんないんだ大人を、と痛感しました。今でも、小児科で「おかあさん、」と医師に呼ばれて「え?誰のこと?私?」と思ったりしてますが。

親になることは、「いずれ死にゆく世代である自分」を意識する、ひとつのきっかけになります。そのほかにも、自分が「もう子どもじゃない」ことを意識させられる機会は様々に存在します。

 

 小沢さんは、既にずいぶん前から大人だったように思いますが、父親になったこと契機に、決意をあらたにしたんじゃないでしょうか。

彼が父親になったら、それ以後、全人類の父親レベルで更にいろんなことを考えるようになるのでは、と想像していましたが、今まさにそうなっている!のではないか!

奥様とりーりーから、もらった力で強くなった分、世界や自分に対してさらに厳しく、さらに真摯になっている気ががしました。

 

 

 

誰かのスーパーヒーローに

 

今回のツアーでは、最初の二曲とアンコールの二曲が「フクロウの声がきこえる」と「シナモン(都市と家庭)」だったので、これらがお気に入りなのでしょう。「シナモン」は、ハロウィンの曲かなと思ったんですよね。なぜハロウィンにシナモンの香りなのか、色々調べて考えたのですが、ニューイングランド(小沢さんが住んでるあたり)は、秋は紅葉がとってもキレイで、カボチャやリンゴが収穫されるんだそうです。リンゴはシナモンで味付けしてホットアップルサイダーに(2月の渋谷クアトロで、エリザベスさんのレシピでおもてなしに配られたやつ)。カボチャはくり抜いて中身はパイに、残った外側はジャック・オー・ランタンに。だからハロウィンの季節にシナモンの香りがするのは、家族の風景として自然なことなんじゃないかと思いました。

 

ハロウィンって、本来は子どもがオバケや魔女に仮装するものだけど、最近のハロウィンでは、スパイダーマンとか、アナ雪のエルサとか、ヒーロー・ヒロインに仮装する子が多いんじゃないでしょうか。

うちは7歳と3歳の男子ふたりを育てているのですが、やっぱり大抵の男の子が、戦隊モノを通るんですよね。そしてある日、見えない敵と戦いはじめる…

小さい声で何事か言っているんです、「まだ…間に合う…おれは…やるしかない…」「よし…行くぞ!」みたいなこととか。で、「てやっ!」「とうっ!」と言って空を斬りはじめる。なってる。スーパーヒーローに。

 

日本で男の子がハマりやすいTVでいうと、「アンパンマン」→「戦隊モノ(スーパー戦隊シリーズ)」→「仮面ライダー」という順番が多いです。で、「戦隊」と「ライダー」の間でちょっと話が複雑になる。「アンパンマン」と「戦隊」は基本的に勧善懲悪で、ヒーローが、仲間と協力して、愛と勇気の力で悪者をやっつけ、地球を救う。

親からすると、「愛」とか「勇気」とか、超久しぶりに聞いたー…という印象なのですが、やっぱり子どもに最初に知ってほしい「力」って、そういうものだったわ、と思います。

 

りーりーは「ニンニンジャー」とか観るのか分かりませんが、通称「日アサ(日曜日の朝にやっている)」と呼ばれる「スーパー戦隊シリーズ」からの「仮面ライダー」そして「プリキュア」は、子ども向けだからと手は抜かず、どのシーズンも基本的なメッセージとしてキッチリ「愛、勇気、善、正義、友情」などを伝えている気がします。(ただ、おもちゃのマーケティングもすごいので、やっぱし、りーりーは観てないかも。クリスマスの前に変身ベルトがパワーアップするとか普通なので)

 

 

「シナモンの香りで  僕はスーパーヒーローに変身する」という歌詞がありましたが、大人になってもなお、誰かのために、あるいは地球のために、スーパーヒーローになるって本当に難しいですよね。さすがに地球は救えないわ自分…とは思うものの、ここぞという時に勇気とか正義とか、果たして発揮できるんだろうか。子どもと一緒にTVや映画を観ていると、シンプルであるが故に胸に突き刺さるというか。しかも、「ここぞという時」の悪者がバルタン星人みたいに分かりやすく巨大化して現れたりはせず、じわじわと会議室に忍び寄ったりしてそうで怖いです。

ちなみに日本にもセーラームーンやプリキュアがあって、女の子も戦うわけですが、アメリカにも「バットガール」とか、色々あるみたいですね。

 

 

仕事をせんとや

 

ところで最近の私は誠実さとか真摯さとはほど遠く、目の前の同僚が疲れ切っていても気づかないとか、自分の仕事の先にいる受け手(いわゆるお客様。webサイトで言えばユーザーです)のことなんて欠片も考えてなかったりで、そういう自分に失望していました。だから小沢さんのライブでの真摯さとかひたむきさが、凄くカッコいいと思った。彼は天才だと思うし、別に自分のことを特別な天才だと思っててくれて構わないんだけど、曲を届けることに関しては、「特に天才ではないがそれぞれの場所で暮らしてる受け手」を信じている感じが、ずっとしています。

「いっつも、一対一なんですけどね」と、ドゥワッチャライクに書いていたことがありました。そんなこと実際にはありえないんだけど、「どうやったら自分の歌と、この、たった2時間のライブで、少しでも受け手の毎日を励ませるか」ということを考え抜いている気がしました。

 

今回、グッズで販売された赤い本(魔法的モノローグ台本)に、朗読が収録されていますが、私は「仕事をせんとや、生まれけむ」が一番好きです。こういうことを誰かに言ってほしかった。科学的根拠とか、データの集計結果とか、そういうのに基づかない、でも説得力のある「そもそも論」を。

大人になったらほぼ毎日仕事をしているのに、理想を貫き通すのは難しい。オリーブを出版し続けるのが難しいように。なんでこんなに難しいんだろう、と思っていました。

人に「あなたの市場価値」とかって値付けされるのもウンザリだし、「それってどれだけ利益出るんですか」と鼻で笑われるのも、それ聞いて物分かりのいい顔で「なるほどですね」とうなづく自分にも本当はウンザリ。「お母さんだって働きたいんだ」というブログ記事なんか書きながら、一方で「私、仕事に殺されるかも…これは戦争か…」と思う日もある。

 

 

むかし友達が、「『はたらく』って、『はた』を『らく』にする、から来てるんだよ」とか金八先生みたいなこと言ってましたが、私は労働の中にある美しさだけを見ていたいんだ!それが別世界で「仕事」という名前で呼ばれなくなったってぜんぜん構わない。

 

小沢さんとエリザベスさんにはこれからも、直感と推論に基づいた、静かで力強い「そもそも論」を言い続けてほしい。

考え抜いて自分の「仕事」を全うしている小沢さん、ホントにカッコいいと思いました。

 

 

 

情報量の多い、濃密なライブだったので、いろんな切り口で語れると思いましたが私からはこんなところです。ホント良かった。ホント良かった。今回、奇跡的に前から3列目ぐらいで観ることができて、「こ、この人…小沢健二だ…小沢健二すぎる……カッコいい///」と、20年ぶりぐらいに仔猫ちゃんに逆戻りしてしまいました。ええ、もうすぐ40歳です、申し訳ありません。これからも私の推しは小沢です。次の活動まで、プロ市民ならぬプロ小沢として信心深く待とうと思います。

 

 

 

 

 

よければこちらもどうぞ。さらに前、「ひふみよ」のレビューです

 

note.mu

 

「出産したら退職せよ」に立ち向かう朝ドラヒロイン(「なつぞら」20週)

朝ドラ(NHK朝の連続テレビ小説)100作めの「なつぞら」。第20週(8/13-17)は、主人公のなつが妊娠し、社員を続けるか・辞めるか。という描写がなされた週でした。朝ドラの放送期間は半年間で、上半期は9月末に終わるので、今ちょうど三分の二ぐらい来たところです。

私はここ数年、日本のドラマが好きで、色々たのしく観ています。朝ドラを観始めたのは「純と愛」くらいからで、過去の作品に詳しくないので、「朝ドラとはこういうもの」という語りは、上手くできません。ただ、朝ドラは「女性が主人公の成長譚」であることが多い、というのは知っています。歴代のヒロインが何人も登場するなど、100作の節目ならではの特別感もある「なつぞら」。その中で、朝ドラの中でも大きなテーマのひとつとなる「仕事と育児の両立」はどんな風に描かれるのか、楽しみにしていました。

 

■「新しい女性アニメーター像」の模索に、通底する「開拓者精神」

 

現代では多くの人が、何らかの企業に勤めサラリーマンとして働いているので、「仕事と育児の両立」はそのまま「組織内での労働・雇用問題」に直結することが多いです。しかし朝ドラではこれまで、「組織の中で仕事と育児両立の道を切り拓く」という描写は、あまりなかったようです。

 

 

 

(このタシマシさんの一連のツイートが詳しいので、ご覧ください)

 

ヒロインが「雇用機会の喪失をきっかけに、天職に出会う」という構成が多かった。つまり「一度は会社・組織を辞めて(辞めさせられて)から、自営業やフリーランスとして手に職を持ち、育児をしながら働く」というヒロインが多かったんですね。これは日本の女性の、働き方の歴史から考えても当然のことで、朝ドラヒロインのモデルになるような女性(朝ドラは、現代よりも過去、戦中~戦後あたりが舞台となることが多い)は、雇用の面から見ると、特に出産後は「経営者や自営業で活躍するしか道がなかった」ということだと思います。

 

働きながら育児をする権利を守る法律としては、「男女雇用機会均等法」が昭和61年(1986年)に施行。「育児休業法(現在は育児・介護休業法)」が 平成4年(1992年)に施行、この二つの法律が主となっています。なつは現在30歳、「なつぞら」における「今」は昭和42年ごろの設定なので、これらの法律もまだない時代の出来事ということになります。

「なつぞら」の中で、なつや茜さんといった「正社員として雇用された女性」は当時、結婚して子どもができたら辞めます(=「契約」に切り替える。この「契約」は、現代の契約社員ではなく、作画一枚あたりでお金を支払われる個人事業主・フリーランスとなるということ。つまり実質、解雇です)という誓約書を書かされていた。ですが、なつは「このまま社員として仕事を続けたい」と主張します。

史実としては、「なつぞら」ヒロインのモデルとなった東映動画の奥山玲子さんは、東映動画の労働組合に所属しており、その組合が、出産育児の問題に取り組んでいたようです。「なつぞら」では、なつの故郷の十勝でも、「農協」がメーカーと対等に交渉できるよう、生産者たち自身の手で工場を立ち上げバターをつくる。といった描写がありました。今回のなつの件に関しては、作中「組合による交渉」という表現方法は取っていませんが、今週も何度も「組合」というワードが登場しました。

ただ正直、「なつの今回の意義申し立てが組合活動だったかどうか」は、私自身はあまり関心がないです。このドラマでは、組合活動の根本的な考え方というか、もっと手前の価値観=「自分の手で新しい道を切り拓き(開拓者精神)、そこでなにかを生み出す生産者は尊く」「それ故に生産者・労働者と、雇用主の立場の対等性は守られるべきで」「生産者・労働者は、ひとりではなく、全体の問題として解決を図ろう」というようなことが、ここまで様々なモチーフを使い繰り返し主張されてきました。現実にはなかなか難しいことですが、なつは今回、一緒に働いてきたアニメーターたちの応援と共に、「自分が女性アニメーターの新しい生き方を切り拓きたいのだ」と、社長に直談判に行くことができました。そのことが唐突に感じられないよう、過去回で丁寧に、根本的な考え方やそれを取り巻くいろんな立場の人の感じ方・動き方を描いていたなと思っています。

 

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まるで我が事のように怒ってくれる神っち(モデル宮崎駿)。こんな同僚居たらホントに心強いのに…

■なつはなぜ、「社員でいつづけること」に拘るのか

 

「契約」に切り替えられる(繰り返しますがこれ、「契約社員になる」じゃないです。解雇され個人事業主としての契約になる、という意味です)のがなぜそんなに不満なのか?という声も、感想の中にはありました。そういう声が多い理由はもちろん、「出産したら契約を更新しない」とか、「出産後、時間の融通が利く働き方が、パート勤務しかない」とか、そういった理由で会社を辞めざるを得ない女性が、現代にもまだまだ居るからだと思います。(事実、茜さんはそういった現実を飲み込んで辞めていき、今は前向きにお母さんをやっていましたね)なつは、あたらしい道を行こうとしています。夫のイッキュウさんにも、後人のために新しい道をつくれと言われていましたし、同僚の神っちも、「会社にこれまでのキャリアを評価させるべきだ」と言います。「既存の選択肢では満足できない、社員でい続けたい」という意志を、ハッキリ主張することにしたんです。

この「なぜ、なつが社員に拘ったのか」というところはそのまま、「なぜ、そこまでして働き続けたいの」「なぜ、周囲に迷惑をかけながら」「なぜ、会社の配慮を無視して」という、現代でも母親がよく言われる声に対する、ひとつの回答になっていなければいけません。(朝ドラが、過去の出来事を書いていようが、現代の視聴者の心に響く表現にするにはやはり、現代にも通用する台詞になっている方がベストです)

以下、台詞の引用です。

 

社長(大意です)「契約といったって、いじわるで提案しているんじゃない。子どもが生まれたら、どうしたってこれまでのようには働けない。契約の方が、出勤時間が自由になる。これまでのような社員と同じ責任を担うと、まわりに迷惑がかかるだろう。それこそ、(アニメーターたちが信条としている、仲間同士の)結束を乱す。契約の方がラクじゃないか」

 

なつ「私はラクがしたいわけじゃないし、お金がほしいわけでもない。

仕事で、もっと成長したい。いい作品をつくりたいんです。

どうしてそれが、子どもがいるとできなくなるんでしょうか。

今まで当たり前だと思っていたことを、会社から望まれなくなるのが、一番苦しいんです」

 

 

こう書いてみると、当たり前のことを言っているようにも見えますが、私は「ここまでシャープに核心を表現できている作品、あんまり見たことがないな」と思いました。最近読んだ韓国の小説「82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) 」には、こういった「これまでの経験に裏打ちされた、自分の仕事に対する前向きな自負と意欲と、それを捨てなければならない悔しさ」が、ストレートに表現されていましたが、それに近いものを感じました。

なつは戦災孤児のため、北海道の奥原家に引き取られ育てられています。そういう過去もあって「わがままを言うのがヘタ」というか、たとえば「アニメーターになりたい」という自分自身の夢に関しても、現代の視聴者から見ると驚くほど逡巡し、迷って、やっと家族に言い出した。という経緯がありました。そんななつが、面接で実の兄に対する偏見によって落とされたり、技術テストに落っこちたりしながら、やっと入った会社です。そこでいっぱい悩んで、いっぱい描いて、とやってきているのを、私はいち視聴者として観てきたから、「これまでと同じように、仕事をしたい」と願う理由は、痛いほどわかりました。もし、なつのこれまでの歴史を見ていなかったら、「どうしてそこまで?」となるのかもしれません。

ドラマや小説などの物語は、現実世界では見えない「その人の歴史」といったものも、しっかり見せることができる。そういった歴史の上で発せられた「これまでと同じように成長したいし、いい作品をつくりたい。会社から望まれなくなるのが、一番苦しい」は、とても重たく、ずっしりとした台詞として響きました。

なつは上記の台詞のあとに、社長から「実は作画監督に抜擢しようと思っていた」と言われます。これは、契約に切り替えてしまったら絶対にできないことでしょう。一般的にはアニメ業界では、いち原画マンやアニメーターとして下積みをしてから、監督になるのがキャリアの積み方でしょうから…。

「なぜ、そこまでして働き続けたいの」「なぜ、周囲に迷惑をかけながら」「なぜ、会社の配慮を無視して」という声への答えは、なつの台詞にぜんぶ入っています。「私は、ラクに仕事がしたいと思っていない」「私は、お金のためだけに働いていない」「会社の中で責任のある仕事を任されて、これからも成長し、いい作品をつくり続けたい」それが社員のままでいつづけないと、できないと知っているから、こう言っているのでしょう。

「配慮」や「迷惑がかかる」といったセリフが、社長の方に入っているのも、とても的確だなと思いました。「よくぞ、現実に交わされる会話をご存知で」という感じです。会社が「配慮」や「やさしさ」だと思っていることと、なつの望んでいることが、食い違っていたわけですね。

日本人は「出来上がった秩序を乱す」ことを極端に嫌いますよね。迷惑がかかる、はキラーワードというか、それを言うことで相手を徹底的に黙らせる効果があると思います。でも、「周り」というのは非常に流動的で、「周り」が変わってしまえば「迷惑」でなくなることがたくさんあるわけです。秩序は、多数派に合わせて保たれていることがほとんどですから、少数者の意見を通しやすくするためには、「周り」が変わるのが一番です。

「配慮」も同様で、多数派が「良かれと思って」やったことが、少数派にとって「望んでいる結果と違う」ということはままあります。いわゆる「マミートラック」も、配慮の積み重ねの結果だったりします。でも、そこで涙を流したり、悔しい思いをしているお母さんもいます。

 

「朝ドラ」において、このブログも含めインターネット上の反応というのは視聴者のごく一部で、他のドラマよりも広くたくさんの、幅広い層の視聴者が観ているものだと思います。その朝ドラの、記念すべき100作目で、「企業における女性の労働問題」といった、非常にナイーブでややこしい、また現在進行形ともいえる問題を、かなり「わかった」上で構成し、丁寧に台詞にしてくれて、私はとってもうれしく感じました。年配の人にも若い人にも、この表現なら、きっと届いていると思います。

 

■「これからが本番」の、なつの両立生活に期待!

 

特に、近しい経験をしている母親だと、なつの言動が自分と「近い…でもちょっと違う」が故に、細かいことをいろいろ突っ込んだり、一言いいたくなってしまう。今週の「なつぞら」は特に、そんな週だったと思います。でも、仕事と育児の両立に関して言うと、なつはこれからが本番ですよね。まだまだどうなるかわかりませんので、あたたかく見守りましょう。

実際に女性が、主に企業の雇用の中でどのような働き方をしてきたか?の歴史をざっくり言うと、「男女雇用機会均等法」以後はしばらく、男性と同じ条件下(専業主婦の妻がいる男性と同じようなキャリアルート)でバリバリ働くキャリアウーマンが登場し、その後、育児休業をしっかり取れて、看護休暇も充実するなど、「辞めずに仕事を緩めやすい」企業群が現れます。そして現代においては、なつの言うように「成長機会」を失わず、神っちが言うように「これまでの経験を価値として認め」た仕事をあてがい、かつ「子どもが病気になったり、親の介護が必要な場合には、柔軟に休んだり早退したり、自宅作業ができる」ように雇用を継続させる、そんな模索が企業や組織単位で続いています。もしかするとなつは、当時の解決方法だけでなく、ここ20年くらいの試行錯誤も取り入れたような、新しい働き方をしていくのかもしれません。そういう風に現代的エッセンスも取り込めるところが、作劇のよいところですよね。

 

なつのように、新しい道を拓くために立ち止まって主張して、とても大変だったと思うけれど茨の道を突き進んでいった先人たちには、頭が下がります。茜さんのように、泣く泣く諦めた人がいて、その人を見て奮起した下山さんや神っちのような人もいて……たくさんの人たちの試行錯誤があり今がある。そのことをわかりやすく、魅力的に伝えてくれる「ドラマ」というものを、あらためて良いなあと思えた夏休みでした。来週からの「戦い(by坂場一久)」も、楽しみですね!

 

 

(追記:アニメーションの現場「だからこそ」働き続けるのが難しいといった事情もきっとあったに違いないと思います。そんな中で、女性が働きやすい職場をつくった京都アニメーションという会社の為したことは、本当に偉業だなと感じています)

 

 

 

 

「学童の夏休みのお弁当」に宅配サービスを利用したい!という署名活動について

こんちはkobeniです。きょうはとあるお母さんからメールをいただいたので、その内容をお伝えします。「自治体(学童)に夏休みのお弁当宅配サービスを導入したい」という署名運動だそうです。場所は東京都の世田谷区です。
朝倉さんは私が昨年やった「小1の壁を乗り越える」セミナーに来てくださって、私に連絡をくれました。
 
小一の壁でどうしても解決したいことがあり、ご協力をお願いできないかと考えています。夏休みの弁当作りの負担を軽減したく、住んでいる世田谷区に弁当宅配サービスの導入を交渉しているのですが、難航しています。保護者で責任を持つこと、職員に負担をかけない方法を提案し、友人の弁護士に交渉してもらっているのですが、なかなか前進しません。そこでchang.orgで賛同の声を集めたいと考えキャンペーンを開始しました。
 

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私の住む自治体には、夏休みの学童にお弁当が用意されるという仕組みはないので、「へぇ~こんなのやってくれる自治体があるのか」と驚きました。夏休み40日間くらい弁当つくれよ、と思われるかもしれませんが、ただでさえ学校より遅くはじまる夏休みの学童のために、仕事をギリギリ調整している保護者もいます。ご夫婦ともに忙しく、弁当のありなしが毎日の死活問題になるご家庭も当然あるのです。職場の改善も大事ですが、バラバラの職場がいっぺんに変わるのは難しく、こういった仕事と育児の両立は、「常に過渡期」と言えなくもありません。
 
で、私も知らないことが多かったので、朝倉さんに追加で質問をしてみました。その回答を載せておきますね。謎に取材みたいになっちゃいましたが質問項目を考えたのは私ですw
・なぜこの制度を導入したいと思ったか(辛かった自身の体験など)
働くママたちの負担を少しでも軽減したいという点に尽きます。
今回要望を出しているグループの中には弁当作りに苦労している人がいっぱいいます。
4人子供がいて1人分の弁当作りを毎日頑張っているママ
弁当用の惣菜を作り置きして夫にお願いをしてから出張に行くママ
夜勤で帰ってきてから、眠い中弁当を作っているママ
私自身は出張多め、夜勤あり、緊急呼び出しありの職場だったのですが、小1の壁を恐れ、それらのない職場に転職しました。
子供との時間は増えて後悔はしていないですが、正直キャリアダウンはしているので、少し悔しい気持ちはあったりします。
そんなときに苦労しているみんなの話を聞いて、ママたちが苦労せずに活躍できる環境を少しでも作っていけないものかと思っています。
 

・導入したいけど、難航している理由(具体的に、何が思うように行ってないのか)
「業者を見つけてから自主的に導入したい」旨を学童に直接相談したところ、世田谷区の児童課の許可が必要ということで、今は児童課との交渉となっています。
児童課が言うには、「何度か要望は受けているが都度検討して負担増は受諾不可として断っている」とのことです。
「世田谷区は児童数が多いから」
「61校学童現場全てを調査し、全てにおいて実施可能でないと許可できない」
といったことが主な理由なのですが、
基本的にかなり導入に慎重な姿勢なので、導入には声の大きさが必要と考えています。
また、全学童の調査をするなら、逆に全学童で導入を許可してもらえるチャンスだとも思っています。
・他の自治体はどういう経緯で導入にこぎつけたか(なぜやってるところとやってないところがあるのか)
私たちがお願いしようとしていた業者に導入事例を伺うと、以下のような例があるようです。
保護者が自主的に導入した例:中央区、文京区(→保護者から直接依頼あり。学童は関与せず保護者が自主的にまとめて利用)
自治体主導で導入した例:港区(→区役所主導で保護者の利用の有無にかかわらずサービス導入してよいか全員アンケートをとり、賛成多数で試験的に今年からサービス導入)
各自治体に決定権(世田谷区だと児童課長とのこと)があるので、その自治体の担当者次第で、やっているところとやっていないところがあるようです。
 
※ちなみに八王子市

・自治体主導と保護者主導の導入の違いは?
自治体主導だと、区内の全学童で利用できるという点が大きく違います。
保護者主導だと、自分たちで業者を探して、自分たちで支払いや発注のとりまとめをしなければならないので、
それらを自主的に先導する保護者がいない限りは導入ができません。
また、業者も、必要個数が少ないので見つかりにくいとも思います(私たちも何件か問い合わせましたが、結構断られました)。
自治体主導で導入できた方が、全学童で容易に導入が進められるので、より多くの働くママたちの負担を軽くすることができます。
 
 
・この署名が集まると何がどうなる(どうするつもり)か、というのをもう少し詳しく教えてもらえませんか?
①保護者主導の導入については、決定権のある世田谷区児童課に対して、保護者の声として届けます。
決定権は児童課長にあるそうですが、話し合いは9月26日に児童館長会というというところでされる予定なので、
その時までには、多くの保護者の声を集めて、保護者の声の大きさとして届けたいと考えています(直接プレゼンしたいとも要望しています)。
②自治体主導の導入については、予算も絡む話だと思うので、区長に届けたいと考えています。(子育て支援に重きを置いている区議に協力をお願いしたりしていますが、窓口は模索中です)
 
 
・これは世田谷に住んでない人も署名していいんですか?
はい。数は多い方がインパクトはあるので、世田谷区でない人も署名はしていただいて大丈夫です。一方で、世田谷区の人は「世田谷区」と住所に書いてもらうように、追記したいと思います。

 

 
 
とのことです!
世田谷区には61も学童があるんですね…!まずそのことにビックリです。そのひとつひとつの中に、同じように困っている保護者がいれば、導入に近づくのではないかと思いました。私のブログを経由してもそこまで影響力ないと思いますが、減るもんでもないのでご協力できればと思います。趣旨に賛同する方、とりわけ東京都世田谷区にお住まいで賛同される方は、署名してあげてくださいませ。
働きながらこういった、地域の自治的活動をするのはとっても大変です。しかしそもそも、「学童」というものも、むかしは数が少ない共働き家庭が自主的にはじめたものだったりします(うちの親は、保護者で学童を立ち上げて運営してた気がする)。
知識や経験のある方は、どうやってこの活動自体を前に進めたらいいか?というアドバイスなども、署名がてら朝倉さんに伝えてあげてほしいですね~。もちろん私も署名させていただきました!
 
 
 
 
ではでは。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「医学部入試における女性差別」弁護団のシンポジウムに行ってきました

「ジェンダー平等こそ私たちの未来-医学部入試差別から考える」(2019.6.22)

 

6月22日に、「医学部差別に対する弁護団(https://fairexam.net/)」の皆さんが開催されたシンポジウムへ行ってきました。皆さんもご存知かと思いますが、2018年に東京医大で女子差別を目的とした得点操作があり、また複数の医大で同様に女子が点数を下げられているという事実が明らかになりました。私はここ10年くらい、女性と労働についていろいろとニュースをウオッチしてきましたが、正直これほどショックが大きかった一件はなかったです。もちろん私は医者になれるほど勉強はできませんでしたが、大学受験はしたことがあります。受験勉強をした一年間は、今思い出してもとても辛かったです。もし自分が試験に落ちて、その裏で「大人が勝手に女子の私の点数を下げていた」なんてことを知ったら、怒りと失望でどうなっていたかわかりません。

しかも、この差別の原因となったのが「医師のワークライフバランス」といった、自分には関係があるが10代の女子学生には何の関係も責任もないことだった、というのも大きな衝撃でした。私は大人として、今を生きている10代の女の子たちには本当に申し訳なさしかありません。その子が医学部を目指していようといまいと、多くの女子たちの心を深く傷つけたのではないかと思っています。

ということで、この件になるべく長く興味関心を持続したく、シンポジウムにも行ってきました。あっという間の2時間で、ものすごく内容が濃かったのですが、いくつか当日のメモからトピックを共有したいと思います。わりかし難しい内容だったので、間違いなどあったらすみません、ご指摘ください。

 

弁護団のこれまでのご活動について

まずはじめに、この弁護団の活動についてのご報告がありました。私も初めて知ったのですが、「クラウドファンディング」を使って弁護団が訴訟費用を集めるのは、日本初だそうです。支援者が400人以上いたため、最初に立てた目標金額については早期に達成することができたそうです。損害賠償請求額が1億円を超えるため、たとえば書類に必要な印紙だけでも40万円(!)ほどになるんだとか。裁判って、お金がかかるんですね…。

 

医学・医療の中における性差別

 

産婦人科医の吉野一枝さんから、医療の現場における差別の現状についてご報告がありました。いろいろなグラフを見せていただいたのですが、医師国家試験合格者のうち女性の割合は、「20年前からほとんど変わっていない」ということに驚きました。(表① 文部科学省平成28年学校基本調査)だいたい20~30%のまま留まっているのです。なぜ男女半々ぐらいになっていないのだろう…と思いました。

 

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ただ医学部の合格率も同様に調べると、男女にそこまで差がないのです。(表②)女子の成績が著しく悪いということではなく、そもそも「女子が医師を目指す数がずっと増えていない」ということのようです。

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そこにはやはり、「女性医師は働きにくい」という現実と、周囲からそれを理由に「やめておけ」と言われてしまい、理系の女子学生が意欲を冷却させられている可能性があるとのことでした。

特に「外科医」は女性が少なく、たとえば育児中だととても働きにくいようです。いつ仕事が終わるのかわからない、帰りにくい雰囲気、時短だと手術を執刀できない(してはいけないのではないかという配慮をしてしまう)緊急手術に対応できない、など。

吉野さん曰く、むかしは外科医に女性用の当直部屋もなく、「女はいらない」とハッキリ言われていたそうです。そういう中で、自分にもやらせてほしいと残った女性医師が、少しずつ道を切り開いてきてはいるのだが、未だ育児と仕事の両立がなかなか困難なのが現状です。

結局、この医大女子差別問題の根底にあるのは、「医師不足と医師の過重労働」であって、出産・育児で一時的に職場を退く(であろう)女性を減らし、付け焼刃的な対策をした、ということに過ぎません。

そもそも差別が「やってはいけないこと」なのは言うまでもありませんが、学生を差別したところで、多くの医師が過労死ラインを越えて働きすぎている現状の、本質的な解決にもなりません。抜本的な改革と改善が必要なのだと思います。

 

そのほか、女性医師の現状と、改善提言などは、吉野さんが理事をされているJAMP(日本女性医療者連合)のHPを見てみてください。

 

JAMP|日本女性医療者連合

 

 

「高度専門職」と「経営管理職」における、女性活躍の大きな後れについて

シカゴ大学の山口一男教授からのお話です。

(山口先生のプロフィール)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E4%B8%80%E7%94%B7

 

女性の活躍推進には「専門職に女性を増やす」ことが有効なのですが、日本ではそれが「一部の専門職」に限られており、うまく行っていない。家庭、学校、職場などに起因がある、というようなお話でした。

 

日本では「高度専門職」・「経営管理職」における女性割合がいちじるしく低い(③)。たとえば大学教員、国会議員、研究者、裁判官。OECD統計の表が配られましたが最下位レベルでした。そして経営者・管理職の女性割合も最下位レベルです。

 

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医師だけでなく、各種の専門職にも「ガラスの天井」がありますよ、というような話ですね。

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上記が山口先生のお話のまとめページです。わかりみが深すぎて悲しいですがご一読ください。

 

 

 

 医学部女性差別入試と憲法

 

明治大学法科大学院の辻村みよ子教授からのご報告です。

 

ちょっと難しいお話だったのですが、「そもそも、この入試差別って、憲法に違反するの?しないの?」ということが焦点かなと思いました。

報道には当時、「東京医大は私立なんだから、何を入試基準にしてもその学校の自由ではないか」というような論調もあったかと思います。

辻村先生は「背景に医師の働き方の問題があるとしても、入試の性差別を正当化することはできない」とおっしゃっていました。

大学入試=最も公正が求められる場であり、この医学部の試験は

「法の下の平等・差別の禁止(14条1項)」に反するのではないか。

「目的違憲」という言葉があって、そもそも「女性医師を減らす目的」が非合理的である。

(※このあたり私の知識が薄くて間違ったことを書いてしまうかもしれないので、このぐらいにとどめておきます…)

「私立だからいいんじゃないの」については、こちらも憲法で自治が認められているが、違憲や違法行為に関しては、文科省が介入することが可能、とのことです。

 

 

会場のみなさんから質問

最後に質疑応答があったのですが、印象に残る質問も多かったので書きますね。

 

Q:なぜ日本だけ、こんなに(女性の機会均等や男女平等が)遅れているのか?

A:高度成長時代に長時間労働+性別分業(ワークライフバランスが家族単位)が浸透したため、が大きいのではないか。 そこで雇用者を解雇しづらい仕組みにしてしまった。自民党の55年体制の保守政治では、政治的にもジェンダーを論点にしてこなかった。転勤の多い雇用環境、家制度の名残。

(いわゆる「日本型雇用制度」というやつの弊害ってことですね)

 

Q:アメリカでは女性管理職を増やすことができた理由は?

A:ファミリーフレンドリーな企業→個人に寄り添って(ダイバーシティ)、

機会やチャンスを平等に(フェア)与えたことで増えた。

(女性「だから」というよりは、すべての人を積極的に登用したり機会を与えて抜擢していくことを推進した結果、女性の管理職も増えた)

 

Q:「区別」と「差別」の違いとは?

差別=「社会的な機会を損失させられること」。たとえば就職、登用、居住…など。

(よく「区別は必要」とか言ってくる人いますが、そのケースでの機会損失に「妥当性とか合理性って本当にあるの?」というのは、よく考えてもらいたいと思いますね。ちなみにレディースランチとかは、「社会的な機会損失」とは言い難いので、特に差別じゃないんではと思いました)

 

Q:医師自身が「(現場での女性差別は)しょうがないと思う」という意見も聞くが…

A:前提として男女問わず、今回のことに怒っている医師は多い。

 

※今回のシンポジウムで、いちばん私が印象に残ったのは、この質問の時に出てきた下記の山口先生の回答です。

 

「医療現場の職場マネジメント」VS「男女平等」 というような、二つの問題が対立した時、どちらを優先すべきか?という議論が国民の間で熟していない。この場合、「男女平等」の方がまず守られるべきで、それのよりどころとして、憲法や法律がある。仮に女性を排除した結果が「職場マネジメントとして合理的な可能性がある」のだとしても、男女平等の方が、他の合理性より優先されるものなのだ、という社会的コンセンサスがない。

「言論の自由」VS「ヘイトスピーチ」なども同じ。

(経済合理性に任せると、憲法違反や法律違反をした方が「合理的(というか儲かる)」結果になりえることはたくさんあると思います。そうなると労働基準法などは何のためにあるんでしょうか?男女平等を守らない=スポーツに例えると、その大学や企業だけが、反則を犯しながらリーグを勝ち抜いている、みたいな状態にならないのでしょうか。というようなことを思いました)

 

 

私たちには「自分たちで社会を変えてきた」という成功体験がない

 

今回の医大差別も、海外から見ると「なぜもっと怒らないのか?暴動が起きてもいいレベルだよ」と言われる方もいるとか。けれどなぜ日本では大きなデモひとつ起きないのか?それは「自分たちがアクションすれば、世の中が変わる」という成功体験がないからでは?というお話がありました。

 

たとえばこのような、女性の入試差別を「許さない」という態度と、結果を残すことも、ひとつの成功体験になるのでは?という提言があった(下記、山口先生のまとめ)ので、この文章もその小さな一助になればなあと思いました。

ざっくりですが、レポートはこんな感じです。

 

 

 

 

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「それ、何の役に立つの?」と言われたら

40代の女性が、最近チェロを習い始めたら、どうせこの歳で始めてプロになれるわけでもないのに、「何の役に立つの?」と言われた。というツイートを見ました。なんとなく、人ごとではないと感じました。というのも私は40歳になった去年の秋から、全く未経験の習い事を始めたからです。また三年くらい前から、小学校の時以来の絵を描き始めて、特に学校には行っていませんが、今も飽きずに描いてます。趣味があまり長続きしない私にしては珍しいです。

絵については、最初は自分のブログに挿し絵を入れられたらいいな、だからデジタル絵を始めよう。というのが動機でした。自分の絵が大したことないのは、さすがに大人なのでわかるし、今も特に絵でお金を儲けようとは思っていません。ただ、平日仕事で使う脳みそが、分析だったり仕事自体のフローを描くことだったり、ロジックで進めることが多い中で、どうも絵で使う脳みそはぜんぜん違うところらしく、休みになると「模写でもいいから絵を描きたいなあ」と思うことが多いです。単純に、感情的に「気持ちいい」のかもしれません。ツールの進化で、漫画などが圧倒的に描きやすくなったことも大きいですね。

芸術の大半はおそらくこの「気持ちいい」からスタートしていて、チェロだって、気持ちいいから習ってるんだよという方も多いのではと思います。
先の40代の女性に、チェロの(チェロじゃなく芸術の、かもしれない)先生は「芸術は世界と繋がる手段で、世界の示現を感じるために弾くのだ」的な回答をされたそうです。日本語でおK、という感じもしますが、なんだか少しわかるなと思いました。

例えば私は、絵を描き始めるまで、ここまで「影」に注目したことはありませんでした。「何が、上手な絵を上手たらしめているのか?」と観察するようになったら、影が美しく入っていることに気づいたんです。また「実際には目に見えるから、この線を描いたけど、絵にすると、この線は無い方がいい」みたいなこともある。人間って、人の顔を認識する時、すべての輪郭を見てるわけじゃないんだな、と気づいたりします。
おそらく、チェロの世界にもこういうことがあるんじゃないか。弾き始めた人にしかわからない、奥深い世界があるんだと思います。それを知るのは単純に面白いし、これまでと絵や音楽との向き合い方が変わるはずです。美術展や音楽会が、何倍も楽しくなる気がします。しかも、練習していると、ちょっと前の自分の作品がものすごく下手に見えたりするんですよ。えっ、40歳でもこんなスピーディに変化したり上達したりするんだ!!と驚きます。
去年はじめた習い事は、「この面白い○○はいったいどうやって作っているんだろう」という好奇心が動機でした。そしてやはり、作っている人しか知らない真実みたいなものを、教わることができています。面白いですよ。

 

そして、それを喜んでくれる人がいるのも良いですね。コンサートは開けなくても、家族に生音の美しい一曲をプレゼントできたり、「眼鏡をかけた推しを見たい」みたいな妄想のお手伝いぐらいならできる。プリキュア描いて、とかにも応えてあげられる。
確かに私も昔は、「おやじのThe Beatlesコピーバンドとかダサい」と思ってたような気がします。でも今は、保育園で合唱やったりしています。人間が生きている範囲って、物理的には大して広くないんだから、半径数十メートルの人のために何かしてあげられるぐらいで十分だし、自然なんじゃないかと思うようになりました。有名ドラマーの超絶技巧をCDで流すより、半年間がんばって練習した、知り合いの子の太鼓の方が聞きたいシーンもあります。

 

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…と、こんなことを言っても先の「役に立つ教」の人は鼻で笑うでしょう。「だってそれ、趣味でしょ?お金にならないじゃん」。こういう人にとって「役に立つ」=「プロである」=「利益を生む」だからです。彼らは、花の名前をたくさん知っていることも、星が爆発する時に出る粒子を理解することも、手作りでクッキーを焼いてフリーマーケットに出ることも、一日の9割を寝ている猫の存在すら、ぜんぶ「大した金にならない」「生産性がない」と、斬って捨てるのでしょう。

 

でも私、こういうのも時代遅れだなと思うんですよね。

 

「プロとして」お金を得るのは大変なことです。私もずっと広告というか編集というか、そういう仕事をしてきましたが、プロとして生きていくには今も学び続けなければならない。特にこの仕事、今は媒体自体が紙やTVから、webや配信に大きく変わる時で、これまでやってきたことが一切ムダになり、突然素人になる可能性も高いなと思っています。稼ぎ方が変われば「役に立つ」の方法論だってあっさり変わる、そういう惨たらしさがビジネスにはある。と思いながら働いています。これまで学んできたことで、変わらず使える知識は何か。新しく習得すべきは何か。捨てていく勇気を持って変わっていかないと、「役に立たない」人になってしまいます。
そんなこんな私がオロオロしていると、いまの若者は、プライベートの顔を何かしら持った状態で入社してくることに気づきました。既に事業をやっている子もいます。SNSがある前提で生きている彼らは、否が応でも「自分は何者か、何ができるか」を考えざるを得ない人生を送っているのかもしれません。会社名をプロフィールに書きながら、いつかはここを職業名に書き換え独立したいと考えているかもしれません。

 

何かでプロになり、主収入を得られるようになるのはとても大事なことです。でも、40歳なら、それをできる人はもう、それなりに出来ている状態です。今のアラフォーは、企業に入らないと何も教われない上に、企業から採用を絞られるという悲惨な時代を生きてきました。プロになるのもなかなか大変だったのです。だから「役に立つ教」の人は、そんなことしてる暇があったら何かを極めないと、と言うのかもしれません。
でも今は、昔より転職もしやすいし、会社の外にもオンラインにも学校はあるし、趣味みたいに小ロットで始めても売る手段がいくらでもあるし、そういう意味では「いつ趣味とプロが入れ替わるかわからない」じゃないですか。いくつかやっている中で、収入が多い方が仕事ですか?三つの顔で活動していて、メイン収入が仕事でそれ以外は趣味?うちの父はずっと教員として勤めていて、詩人としても活動していますがそっちは収入は一切なく、それでも病院で職業を聞かれて「詩人です」と答えていましたよ。

 

何かを習い始めたり、学び始める時に、「プロを目指すかどうか」なんて、別に考えなくてもいいんじゃないでしょうか?いい大人なんだから、「この推しCP、マーケットが自分だけだわ」とか、「自分の絵には競合優位性が無さすぎる」とか、気づいちゃうのはしょうがありません。でも、楽しいですよ。上達したり、新しいことを知るのは快感です。世界が示現しますよ(この言い回し、気に入った)。そして、これだけ個人が発信する方法が発達していたら、「なんか気がついたらお金貰えるようになってたんですけど」みたいなこともありますよね?

 

上の世代には、「プロ目指すなら退路を断て」的な考え方の人もいるかもしれません。それだけ、「企業」の中にいる人にも外にいる人にとっても、企業というものの存在感が大きかったんです、たぶん。でも、もう終身雇用も…無理って話らしいし…ねえ。特に、既にそれなりに稼ぐ方法を習得済みなら、別に退路なんか断たなくていいし、副業でも趣味でも心動かされることをしたらいいと思う。日本では生涯学習率が海外に比べ低いんだそうです。大人の学びが少ないってことです。ビジネス面での学習にばかり注目が集まって、しかもそれが企業の中に閉じがちだったことと、無関係じゃないかもしれません。ワークライフバランスが悪すぎたのかもしれませんしね。

 

 

相模原市の障害者施設で起きた殺人事件の犯人は、自分が犯罪を犯したことではじめて、「役に立つ人間になれた」と思ったらしいです。私の子どもが通っている保育園の先生は、子どもたちにギターの伴奏で歌を歌ってあげたくて、アコースティックギターを習い始めたそうです。なぜ事件を起こした犯人が、たとえば施設の利用者さんにチェロを弾いてあげるようなことを、「役に立つ」と思えなかったのか?それは「役に立つ教信者」の考え方と、無関係じゃないのでは。と思ったりします。

 

Etsyで世界を旅しよう vol.4 フランスに行った気になる・ファンタジックに浸る

Hello,Reiwa.年に1回ぐらい、ものすごくEtsy熱が高まることがあるのですが、最近またそんな感じだったので、見つけたモノなど書こうかなって思います。

過去の記事はこちら。

ETSY カテゴリーの記事一覧 - kobeniの日記

 

 

■ やっぱりフランスっていいわね…

Etsyの特徴として、ビンテージ(=アンティーク、古着も含む)のお店もたくさんあるということが挙げられるのですが、フランスのアンティークのお店を見ていると、フランスの名物でもある蚤の市に行ったような気になれるのが楽しいです。

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こういうのとかやっぱりフランスだから売ってるのかなァ~とか思っちゃったり…

French early 1950s blue denim pin up dress | Etsy

 

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ただの古いノートなのにすごいカワイイデザインだなと思っちゃったり…

French Vintage Graph Ruled Notebook 100 Page Geometry Cahier | Etsy

 

 

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日本だと中目黒で1万円くらいで売ってそうだなというデザイン…(※2600円です)

1970s vintage metal wire BASKETAPPLE shapedfruits basket | Etsy

 

それで私は何を買ったかといいますと、アンティークではないのですが、ここのヘアバンドを買いました。

www.etsy.com

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instaの投稿より。

ヘアバンドが大好きなのですが、日本で探すと、安くてよくある柄と素材か、オシャレだけどとても高いか、どっちかしかないので。真ん中あたりの価格で買えるのがとてもよく、おすすめです。ひとつ3000円くらいで、ふたつ買って送料は500円だった。

 

■ ファンタジックなものに惹かれる

Etsyのいいところは、良くも悪くもデザインにエッジが立っている&玉石混交すぎて、玉を見つけたときの喜びがハンパない というものです。膨大なお店の数、ありえない検索性の悪さ(※本当に悪い)、ワールドワイドなラインナップに、正直、いつまででも(それこそ一日中とか)見ていられる私です。そんな中から「これは!!」というものを見つけることがあります。そして「これは…??」というものも、たいてい同時に見つかります。

 

最近グッと来たのは、このロシアのお店の「本の形のクラッチバッグ」というやつ。

「秘密の花園」とか「白鯨」とか「グレート・ギャツビー」の本の形「のような」デザインのちいさな手作りバッグなのですが、この表紙は自作なのかパクリなのか、著作権的にどうなのか、というところが、どんなに説明を読んでもわかりませんでした。でもめちゃくちゃカワイイです。ほしいです。

 

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No books are harmed とだけ書いてあったが、ホントか?

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Etsy の Hand made book clutches by BAGatelleStudio

 

やっぱり若い頃オリーブ少女だったもので、乙女エッセンスのあるものやファンタジックなものがとても好きですね~。そんな中で見つけた「これは?!」というものが、

 

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アリスのティーパーティー的なものなのかな?

頭の上に鳥とかティーカップを載せるというヘアアクセサリー…。小さい女の子用みたいなのですが、なんかすごいですよね。このお店はfromロンドンでございます。

Etsy の Quirky Fascinators & Accessories for your Party by miwary

 

ファンタジックの最後に、見つけたとき「うおっ」てなったのはこちらです。

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他の商品バリエーション豊かなのでお店を見てみてください

陶器でできているっぽいんですが、なんだか見ているだけで幸せに…。このお店はアメリカから、みたいです。

www.etsy.com

■ 日本だと「Creema」なのですが

ETSYの日本版といえばCreemaだと思います。私も最近インストールして、検索性の良さに感動しました。ランキングで人気のお店が見られる、おすすめの作家さんや新人作家さんがレコメンドされている、紹介記事もある… あと、食べ物が売っているところや、やはり和風の商品に強いところはとてもいいですね。

しかしCreemaには良くも悪くもクセがあんまりないです。「なんぞこれ…」という出会いがあまりありません。あと、ビンテージ・アンティークには弱い気がします。

Etsyを私が見ているモチベーションに、「バイヤーが高値で売るようなものを底値で買ってやる」というような、底意地の悪い感情があります。日本のセレショだとこれ1万円以上で売ってない…?というキリムとかが、「私は交通事故で親を亡くし、町で小さなテーラーをはじめました」みたいな(嘘かホントかよくわからない)プロフィールとともに、原産地から売られているのがEtsyのいいところです。そういう、「現地の人があんまり規制なく売ってます」みたいなところに惹かれるので、Creemaは私にとってはちょっとクリーンで便利すぎるかな、という感じです。

 

それにしても、せめて人気ランキングとか、今日の編集者のおすすめ作家記事とか、そのくらい出してくれよEtsy… なんでいまだに地名検索がPCでしかできないんだ!!日本版つくっている方もっとがんばってくれ!!

 

 

……ということで4回目、いかがでしたでしょうか!Etsyで買ったものや見つけたものは、TwitterやInstaでもたまに流しているので、よかったらご覧ください^^ 

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これ、さいきん買ったやつ


Etsyはお気に入りのお店が見つかるかが命、みたいなところがあるのですが、一緒に楽しむ人が見つからず、ずっと孤独な思いをしています… もし私もEtsyやってます!という方いましたらフォローしてください。↓私のお気に入りのショップ一覧を見られるようにしています^^

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